2007年5月11日

ニート、トリノ、レノン

僕の勤め先の会社が入居しているテナントビルには、1階にビル共有の喫煙室がある。
その壁に、何のためか、赤いテープ状のマグネット(掲示物を壁に固定するアレ)が5枚、くっついている。
誰かがハサミで切ったらしく、太さはまちまちだが、長さはどれも同じ、30cmくらい。

あるとき誰かが、これを組み合わせて意味のある形にする、という遊びを始めた。
これは折畳み椅子の側面図。

タバコを吸わない人には奇妙に聞こえるかもしれないが、喫煙中というのは、意外に「手持ち無沙汰」なのである。喫煙はそれ自体に集中しないとできないようなものではないため、もともとは「何かをしながらするようなもの」だったのだ。近年、「喫煙」という行為だけが日常生活から抽出されて、喫煙用の特定の空間という「形」を与えられたため、タバコを吸っている時間がなんかこう、休憩しているような時間を持て余すような、ちょっとした「浮き時間」になちゃっているのだ。だから、喫煙室では多くのスモーカーが電話をしたりメールしたり、書類を持参してチェックしていたりする。そういう場所で、このゲームはちょっとしたツボをヒットした。

「文字」の登場。「区」。

「日」。面白くなってきたので、タバコを吸いにいくたびに記録した。

「正」。これは僕の作品。ちょっと無理がある。

「生」。

「仕」。よくもまあ、いろいろと思いつくな、と。

「月」。こうなると、来るたびにどうなっているか、楽しみになってしまう。「おー、こう来るか」みたいに。

「汁」(こういう無理やりな字はだいたい僕である)。

カタカナ登場。

なぜか食品の名称が多い。

これは、別な部品を使っているので、なんとなくルール違反。

ワニ。これはむろん僕の作。

「マリ」? 

そろそろ「カタカナ編」に行き詰まりが見えた頃、「3文字」が登場。これは冴えてた。

「レノン」(だからこういうのは僕)

このへんで、スモーカーたちのネタと熱意が尽きたようだ。
あしかけ2週間ほど、狭い喫煙室で、私たちスモーカーはささやけき参加意識というか、ゆるい共犯感覚を伴ういたずら心に盛り上がった。

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コメント

たのしい~! それにしても、
折畳み椅子の側面図 は、素晴らしいですね~。

今日ですよね、タモリ倶楽部。
関東方面の知り合いに録画を頼むつもりです。
大阪では、今日は放送しないようでス。

同じビルに入ってる会社がインテリアデザインの事務所なんですよ。>椅子

サイコーです。

太さがマチマチなのが、余計に笑えます。

なつかしい。。

写真の日付見たら、去年の6月から7月。>toko

「トス」ってなに?「トス」って(笑)
鳥栖?

たな卸し、お疲れ様です?月日が経つのは早いものです。

トスは「toss!」じゃないですかね?想像ですが。

ウケました。
イジラシイ、、というか(涙)ほほえましいというか、、。

ほほえましい、のは確かにほほえましい。

>>「トス」ってなに?「トス」って(笑)
鳥栖?<<

オレなら「スト」にするね。

>オレなら「スト」にするね。

じゃあねえ、俺はねえ・・・「ヌト」・・・って、ますます何だそりゃ?(笑

「トム」ってのもあるな。

「汁」?
汁のように見せかけて実は「十字架が燦然と光を放って輝いている」のをカモフラージュしたものだってことくらいはボクにはお見通しだよ。

「ナム」で封じ込めてやります。
(どないどす?Takeさん?)

イム? ←うわ、「仏」に見えるなこれ。

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