「ランドスケール・ブック」正誤表
ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし (現代建築家コンセプト・シリーズ)
お陰様で発売されました。ありがとうございます。
さて、早速、手にとって呼んで頂いた方々からいくつも、誤記や誤植などのご指摘を頂きつつあります。
あれほど直前まで編集部に詰めて見なおしたつもりだったのに、ミスがあるもので。
お詫び申し上げます。
読んだ下さった方で何か間違いに気づかれましたら、下のコメント欄やメールなどでお知らせ頂けましたら大変幸いです。
以下が正しいテキストです:
TripTropNYC。時間のマッピング
Google Mapを移用したマッシュアッププログラムのひとつ、Triptrop NYC。現在地を入力すると、どこまでどのくらいの時間で到達するかを推測して地図上に表示する。
連続的に変化する値のうち、等しい要素を同じ属性で表わして見せるマッピングを「地形図的表現」と呼ぶとしよう。天気図や気温分布図や東京アメッシュなどの雨量レーザーマップは、それぞれの現象の地形図的表現である。地形図は「地形の地形図的表現」である。平面の地図が載せることができる情報の次元は限られていて、要素の座標上の位置のほかには、せいぜいあと1、2種類の属性くらいしか表わせない。地形図的表現は、位置に対するもうひとつの次元の値をうまく表現し、直感的にその分布の意味を把握しやすい。地形図は段彩図にすると特にわかりやすくなる。Triptrop NYCが描くのは、ニューヨークを移動する際に費やす「時間の地形」である。時間地形は地下鉄や道路を尾根にしたツリー状のパターンを描く。まさに地形である。都市の交通網は排水経路のように、見えない地形を描いている。