2012年9月20日

武蔵美建築 環境計画b 課題補助資料

履修生、受講生各位

表記、キャンパス付近の地形図は、以下のリンク先に置いてあります。
自由にダウンロードして使って下さい。

http://www.flickr.com/photos/67542066@N00/sets/72157631580204194/

2012年9月15日

「ランドスケール・ブック」正誤表

ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし (現代建築家コンセプト・シリーズ)

お陰様で発売されました。ありがとうございます。
さて、早速、手にとって呼んで頂いた方々からいくつも、誤記や誤植などのご指摘を頂きつつあります。
あれほど直前まで編集部に詰めて見なおしたつもりだったのに、ミスがあるもので。
お詫び申し上げます。
読んだ下さった方で何か間違いに気づかれましたら、下のコメント欄やメールなどでお知らせ頂けましたら大変幸いです。

  • P19の図版1、麻布付近とありますが赤坂では・・・?というご指摘、たしかに、厳密には地形図の中央は麻布付近というより「虎ノ門」あたりです。港区麻布の「周辺」ということで。

  • P44の図版は本文と関連がないような。 ご指摘通り。最後に本文を修正したので、図版だけ浮いてしまいました。機会があれば本文に「帰宅マップは登山マップに似ている」旨、追記したいです。

  • P124のキャプションに謎の繰り返しが。 これも校正不足です。お詫びいたします。

  • p44、誤:小奥道 正:国道 これはキーボードの「打ち損じ」がそのまま残ったようです。

  • p24、誤:ジャンクション 正:インターチェンジ、という用語の間違いのご指摘を頂きました。これはうかつでした。大山さんの「ジャンクション」以来、ジャンクションをつい一般名詞みたいに使っちゃっていたけど、こういうのは正しく書かないと。反省。

  • 口絵の地図:左上の番号にだけ「p.」がついています。地図上の番号は本文の掲載ページを示していますが、地図上では「p.」はないはずで、これは誤植です。

  • 22ページ:本文中の図版の番号と図版が逆になっています。正しくは図版1が図版2、図版2が1です。

  • 83ページ上段:なんと80ページ上段の項目のテキストが間違って再度掲載されています。他人様の作品を紹介した項なのに何ということ。作者がアメリカの方で、英訳文が合っているのが不幸中の幸いです。申し訳ありません。どこで入れ変わっちゃったんだろ?

    以下が正しいテキストです:


    TripTropNYC。時間のマッピング
    Google Mapを移用したマッシュアッププログラムのひとつ、Triptrop NYC。現在地を入力すると、どこまでどのくらいの時間で到達するかを推測して地図上に表示する。
    連続的に変化する値のうち、等しい要素を同じ属性で表わして見せるマッピングを「地形図的表現」と呼ぶとしよう。天気図や気温分布図や東京アメッシュなどの雨量レーザーマップは、それぞれの現象の地形図的表現である。地形図は「地形の地形図的表現」である。平面の地図が載せることができる情報の次元は限られていて、要素の座標上の位置のほかには、せいぜいあと1、2種類の属性くらいしか表わせない。地形図的表現は、位置に対するもうひとつの次元の値をうまく表現し、直感的にその分布の意味を把握しやすい。地形図は段彩図にすると特にわかりやすくなる。Triptrop NYCが描くのは、ニューヨークを移動する際に費やす「時間の地形」である。時間地形は地下鉄や道路を尾根にしたツリー状のパターンを描く。まさに地形である。都市の交通網は排水経路のように、見えない地形を描いている。

  • 2012年9月 8日

    終わらない謝辞(β版)

    何かを世に問う、というような立派な本であるわけでもなく、手に取って笑ってもらえればいいなあ、というようなささやかな本なのだが、それでも「一冊モノにする」には実に様々な人のお世話になることであり、かつそれをきっかけにこれまで自分がどれほど多くの人のお世話になり、無視できない影響を受け、支えられ生かされてきたかということを、あらためて思い起こし噛み締めずにはおれない、ということがよくわかった。私が本に記したり、各地で喋ったりしている事柄に、少しでも面白い箇所があるとすれば、それは主にこのような方々から得たものが元になっている。

    本を形にするにあたっては、版元のリクシル出版の高田さん、編集の飯尾さんやメディアデザイン研究所の皆さんに、ひとかたならずお世話になった。本のあとがきなどにはよく、担当編集者のお力なくしてはこの本はなかった、というような謝辞があるが、今はその気持ちがよくわかる。私の筆が進まないせいでスケジュールが遅れまくったなかで待って下さった高田さんの寛容なるご辛抱と、何度もの議論を通して私を励まし、叱咤くださった飯尾さんの熱意がなければ、そもそもこの企画は実現していない。飯尾さんは、飯尾さんへの謝辞を本の前書きに載せるのを固辞されたので、あらためてここで感謝申し上げておきたい。ありがとうございました。

    まずは毎日いつも、お互いに刺激を与え合いながら仕事をしている職場の同僚たちに。

    それからかつて同期入社の仲間として知遇を得、その後もずっと素晴らしい影響を受け続けているリビングワールドの西村佳哲、そしてリビングワールドを介して知り合ったたりほさんはじめ多くの人たちに。

    同じく、最初の勤め先で同期入社の一人として知り合ったスリバチ学会の皆川典久、スリバチ学会で出会った多くの筋金入りフィールドワーカーの皆さんに。

    大山顕さん、そしてドボクやヤバ景の関連でいつも集う皆さんに。今回、大山さんには写真もお借りした。

    ここ数年、ご一緒しているマッピングナイトでの渡邉英徳さん、地図ファンの皆さんに。

    また、主にオンラインから繋がりを得た、地理学、地形学、考古学からGISやデジタル地図まで、いわゆる「ジオクラスタ」の皆さん。

    Kashmir3Dという、どう賞賛しても足りないようなツールを開発、無償で提供し続けて下さっている杉本智彦さんに。Kashmir3DがなければいまこうしてGPSなんかで遊んでいる私はいない。

    かつて「ランドスケープ批評宣言」をともに作ったメンバー。ほぼ同世代のランドスケープの実務者や研究者のグループで集まっては議論した数年間はいまだに自分の思考の基礎になっている。また、そのグループが集まるきっかけになった学生ワークショップを組織した霜田亮祐さんと仲間たち。

    そして、その「ランドスケープ批評宣言」が世に出るきっかけを作って下さった五十嵐太郎さん。五十嵐さんにはその後、六本木ヒルズの都市展への参加に誘って頂き、そこで南泰裕さんや東京ピクニッククラブの太田さん伊藤さん、「グラウンディング」でご一緒することになった田中浩也さん、福島の佐藤師匠などと知り合う機会を頂いた。佐藤さんの「建築あそび」で八重樫さん松川さん藤村さんらともお会いしたし、五十嵐さんにはその後建築雑誌の編集委員への参加も声をかけて頂いて、勉強になった。優秀な建築のプロに囲まれることはそれ自体いつも新鮮なフィールドワークである。

    いままで、文章を書いたり発表したりする機会を与えて下さった出版社や編集者の皆さんに。

    地図メカ元永二朗さんはじめ、「地図ナイト」の同志、「グラウンディング」の同志たちに。地図ナイトの衝撃はいまだに自分の「動機」のひとつになっている。

    関東学院大学の建築学科、中津秀之さんをはじめ先生方に。非常勤で担当した「デザインスタジオ2」でご一緒した田島さん、田中さんらとともに、履修してくれた学生の皆さんからも大いに刺激を受けた。自分の街歩きの方法論のほとんどはデザスタ2に発している。中津さんにお誘い頂いて参加した「東京キャナル」も、今にして思えば視野を広げるきっかけだった。

    千葉大学園芸学部、木下剛さんはじめ赤坂先生や三谷先生、「緑地環境学実習」を履修した学生の皆さんに。

    SFC、加藤文俊さんはじめ先生方に。加藤研の仕事にはいつも啓発されている。

    早稲田大学、建築学科の中谷礼仁さん、後藤先生はじめ先生方、「設計演習A」でご一緒している福島さん、そして履修学生の皆さんに。この演習からは、もしかして学生よりも私が一番勉強させてもらっているんじゃないかと思うほど、毎回刺激を受けている。何人かの学生さんには今回、図版として作品をお借りした。掲載を快諾くださった皆さんにお礼申し上げたい。

    中谷さんには、5年前の「瀝青会」のキックオフ時に声をかけて頂いてからずっとお世話になっている。日本の民家再訪から、進行中の千年村調査まで、またその途中でご一緒したいくつもの企画で、もはやそれ以前に自分がどう考えていたか思い出せないほどの影響を受けている。また、その都度、ご一緒した瀝青会の皆さん、大阪市立大のメンバー、早稲田のメンバー、千年村の早稲田班、千葉大班のメンバーにも。

    母校の農大造園の先生方。ともに学んだ仲間たち。

    母校の基督教独立学園の先生方。ともに修道院生活みたいな3年間を過ごした仲間たち。

    私の家族、エンジニアで、いまは反原発に没頭している父、恵泉の園芸出身でいまだに植物園のガイドボランティアをしている母、北海道で酪農をしている妹一家、そしていつも私を慰め、励まし支えてくれ、ともに地上を歩いてくれている妻と子供たちに。