エコ不買のワークショップ
嫌がらせのような残暑の土曜日。
思うところあって1ヶ月にわたってお手伝いした、造園学会関東支部の学生ワークショップ「サマースタジオ」の、「夏休みの部」最終日。理科大や関東学院大の建築学生に揉まれて、ラ系キッズにはよい経験になっただろうと思う。
都市に対する問題意識が希薄というか、なんか今ひとつ本気に聞こえないというか、提案の動機が不明なために手段の妥当性の議論になりにくいのは、こういうワークショップだけでなく、設計演習でも感じることである。もっとも、我々「出題側」が、わかりやすい「目的」に仕向けなかったという事情もあるので、必ずしもキッズのせいばかりではないのだけれども。
建築系も混じったワークショップで「ランドスケープ」がお題に掲げられると、たいてい「エコ」が提案されようとする。でも、僕らラ系プロはほとんど、「いわゆるエコ」には冷淡である。何故かというと、ひとつには、ラ系は「エコ」を手段だと見なす傾向があり、それを目的化するオチを認めないからである。もうひとつは、そもそもラ系は下手にその方面の専門なので、エコロジカル(生態学的に妥当)であることと、都市環境の劣悪さを緩和することと、人類の存続のために地球環境の急激な変化を最小化しようとすることと、資源の不要な浪費を低減することと、ライフスタイルとして「簡素にやる」ということ、それぞれを区別して考えるため、そのへんがごっちゃになった生半可な「エコ」提案が「バカ」に見えちゃうのである。
「エコは買わないよ」という宣言を受けたキッズの困惑は、いかにそれが至上命題的に信憑されていて、それさえ唱和していれば誉められると子供たちが考えているか、そしてそこから先をぜんぜん考えていないか、ということを示していて興味深い。今回も、10人以上いたチューターのお兄さん/お姉さんらは一人としてそっちへ誘導しなかったため、間接的/副産物的な効果として地域環境の緩和がうたわれた例を除いて、ひとつも「都市環境の改善に貢献する」ための提案がなされなかった。ラ系のワークショップのくせに。やるじゃないか造園学会。
いちおう、スケジュールとしては一区切りだが、作業はこれで終わりではなく、このあと、学会の支部大会での発表がある。実はこれからのひと月が結構効くぞ子供たち。どうせ学生のアンビルドだ、プレゼンでツカめば勝ちだよコタツ問題、じゃなかった、それぞれアイデアは買うから、あとは「表現と伝達のクオリティ」にガッツと資源を集中するように。健闘を祈る。


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