2008年12月 8日

深大寺チェーンソー

チェンソーを買ってしまった。

じつは、昨年夏に新居へ引っ越して以降、特に今年の春以来、裏庭の木デッキその他のDIYプロジェクトがずっと進行中なのだったが、「本当に大事なことはブログに書いたり友人にメールしたりしない法則」に基づいて、ここには記していない。というほど大仰なものではないのだが。

住宅の1階の掃き出し窓から庭へむけて木製デッキを張り出して、部分的に雨よけの屋根をかけた。工期6ヶ月以上の土日大工プロジェクトであった。

完成後、ちょくちょく、お隣さんも巻き込みつつ、簡易なグリルでバーベキューなんかをしていたのだが、ここへ来てぐっと寒くなり、デッキにストーブでもあるといいよねという話が盛り上がった。屋根つきのウッドデッキにストーブが設置してあるというのは素敵だと思い、書店のアウトドアのコーナーやネットで検索して調査。

勘案するに、数千円で通販している、安価な鉄板の薪ストーブが良さそうだと思って購入。まあ消耗品として楽しむことにする。冬期以外は収納してしまうつもりでもあるし。

煙突を組み立てて、ためしに火を入れてみたら、ストーブの底が急激に熱くなり、木デッキが火事になる危険があることがわかった。ストーブの下に耐火レンガを敷いたり、煙突を耐熱塗料で黒く塗ったりすると、なんだかそれなりの雰囲気が出てきた。設置した翌週に遊びに来てくれた地図メカが煙突と接触して火傷する事故が発生したため、これを教訓に金網の煙突ガードも設置。

部屋からデッキへ出ると、屋根のかかった半屋外空間に薪ストーブがあって、その向こうは崖線の雑木林。なかなかいい感じ、というか、なんだ、これは北海道のイマイ家の「縮小コピー」じゃねえか。

ストーブ設置後、ほぼ一週間でDIYの残りの端材を燃やしつくしてしまった。イマイに電話して、薪ストーブ生活に必要なスキルやツールについてヒアリング。イマイによれば「あんまり使い物にならん」という電動チェンソーを買うことにした。規模的にイマイ家で使い物にならんくらいの水準が我が家にはふさわしいので。さらに、木割り用の斧も買った。

2週間ほど、親子で少しずつ拾い集め、庭先に山積みにしておいたコナラの倒木やケヤキの太い枝へ、ゴーグルをかけて皮手袋をしてチェンソーを構えて向かう。使ってみたら威力絶大である。斧の薪割りはコツを掴むまで少し時間がかかったが、丸太群はあっという間に良質の薪になってしまった。これは爽快だ。

たしかに、電動チェンソーは、エンジンのチェンソーのパワーとスピード感には欠けるみたいに感じる。しかし僕の場合、やはり電動にして正解であった。これ、エンジン式だったらほぼ確実に、持って雑木林へ出かけてしまっただろうと思う。電動は電源コードが必要なので、僕のチェンソー行動半径は、まるで鎖に繋がれた猛犬のように、延長コードの長さに縛られているのである。

というわけで、ウチのデッキは、波板の屋根の横から煙突が煙を出し、端っこの物置の前には薪が山積みで、なんだか山小屋のごとき様相を呈してきた。現在、レンガ積みのカマドでも作って、一緒に薪割り生活をしませんかと両隣のご主人を巻き添えにする画策中。


先週末、我が家の庭先の空き地を使ってご近所の忘年会が開催され、薪ストーブも活躍した。とても楽しいガーデンパーティになった。ちょっと報われたような気持ち。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://fieldsmith.net/mt/mt-tb.cgi/791

コメント

夫の実家にもチェーンソーがあります。
墓地にある日とんできて、いつの間にやら大木になり、
墓石に影を落とす「うるしの木」をやっつけるためだったのですが。
(業者に頼むと高いので) 誰も彼もかぶれるばっかりで、
とうとう「うるし」に敗北宣言をしました。

すっかり使い道を失いかけているチェーンソーです。
今日、夫がかかとのものすごい角質を何かで
削りたいというので、そのチェーンソーが役に立たないかと
アドバイスしときました。 

いつもお墓参りの帰りに深大寺でおそばをいただきます。
この年末31日もいただく予定です。 残念ながら、
今まで特別おいしいお蕎麦やさんにあたったことはありません。
おすすめがあれば教えてくださいね。

写真が1点もなく、言葉だけで説明してあるところがミソですねえ。どんなになっているのか興味津々で、もう行って視てみるしかない、という状態に読者をさせる手法ですね。かしこい。

お邪魔しますか。

>entee
それは深読み過ぎです。公表をためらう理由があるのだということは実際に見てもらえばわかります(←けっきょく同じ趣旨)

>marron
チェンソーについていえば、量的には「多聞」が、質的には「湧水」がいちおう有名ですが、都心の更級とか砂場とかああいう水準は期待してはいけません。あくまで観光地のチェンソーだと思うことが楽しむコツです。

お、チェンソー買ったの?

こないだ電話であんな事(どうせ買うならエンジンのほうがいいよーって)言ったけど、あのあと冷静になって(パワーツールの話になると、ちょっと血圧が上がるの)考えたら、電動でも十分。
なにも伐木をやりに行こうなんてことではないし、使用条件を考えたら軽くて(少しでも)静かなほうが良い。
俺でも同じ条件なら電動にしているはずです。はい。

ただ、基本はエンジンソーなので、本当はエンジンソーで技術を習得したほうがいいかなー・・・って。エンジンソーが使えれば、電動でも不安なく使えるけど、逆だとね。え?エンジンソーなんか買わないって?いやいやいや・・・そのうち・・・
ま、今度うちに来たときにでも使ってみてよ。

で、一応ブッタに教えを垂れると・・・とにかく気をつけてね。
手ノコならちょっと血が出る程度でも、チェンソーは・・・特に伐採では、毎年死者が出ている道具です。
思うにパワーツールって、別に生身の人間ができない事をやってくれるわけではなく、ただ作業がものすごく早く、楽ちんになるだけなんじゃないのかな?
逆にいうと、手作業の下手さも同じだけパワーアップするということ。(たとえばブッシュカッターの操作は、刈り払い鎌を使ったことが無いと本質的に理解できないのだ)
とにかく、リスクも大きくなるということを理解して、くれぐれも安全に作業してください。
ま、操作手順を守れば大丈夫。道具って便利だよね。

こんど火にあたりに行きます。楽しいストーブライフを!
(長文失礼)

そうすると・・・石川の家の庭、少しずつ「倶知安のコンペ」の提案内容に近づいているようないないような・・・

>手作業の下手さも同じだけパワーアップする
これは名言だ。
「拡声器は発音を良くするわけじゃない」。
CADだって手描き図面のヘタさがちゃんと増幅されるしな。

>倶知安
あの「外廊下暖炉」の衝撃的スケッチは、我が家のインプルーブメント方針に取り返しのつかない影響を与えています。

Jasonご愛用のホッケーマスクを付けて、お顔を飛散する木屑からお守り下さい。かしこ。

何故か広く誤解されていることですが、ジェイソンはチェンソー使いません。

>CAD
考えてたディテールの納まりの悪さは、ミリ単位の精度で突きつけてくれるし・・・

>倶知安の提案
「こういうところに住めば幸せだよねー」というプランを形にするという意味で、ランドスケープデザインの意義をストレートに表現する事に関して、あれを凌駕する仕事はいまだにできていないような気がする。

↑ あっしが書きました

コメントする