FGF (Flood Gates Fever)
3月6日(木曜日)。
朝からなんだかお腹の調子が悪く、起き抜けにいきなり二度ほど嘔吐し、珍しく会社を休む。病欠なんて何年ぶりだろう。一日中自宅で横になって呻く。
翌日(金曜日)。
朝、北多摩病院に立ち寄って、胃腸炎の発症を診断され、薬をもらって昼前に出社。滞った仕事を片づけ・・・ようとするうちに、まるでスイッチを入れたみたいに急激に体調が悪化。グループのスタッフに「すまんがやっぱり帰る」と言い置いて、夢遊病者みたいに会社を出て、赤坂病院へよろめき入る。待合室で体温を測ったらほとんど39度。点滴を受けながら病院のベッドで爆睡。目が覚めたら夕方の5時。病院からタクシーで帰宅した。
その翌日(土曜日)。
上記のようなわけなので、参加を予定していた、佐藤さんのガイドによる「恋する水門ツアー」へは行けそうにないと言ったところ、連れてゆく約束をしていた子供ら(特に長男)が声を上げて泣いたため、やむなく意を決し、あきらかに投薬で辛うじて平衡状態をなしている身体にむち打って「水門ツアー」に参加した。ぜーはー。
ツアーの様子は、大山総裁のオフィシャルなレポートを待ちたい(と、みんなこうして大山さんに預けるのだった)が、非常に興味深く、新鮮で印象的だったことはまず記しておきたい。僕は生まれも育ちも「台地の子」なので、小名木川周辺のような「平坦な低地」では非常にアウェイな居心地がするため、あまりあっちへ行ったことがなかったのだが、荒川放水路ゼロメートル地帯、なかなか奥深いエリアだということを学んだ。
僕が抱いていた「水門」のイメージは、地形のようなでかい堤防にどかんとはめ込まれた「ドボク構造物!」という感じの施設であって、あんなふうに、街と水門が近く接している場面をまじまじと目撃したのは初めての体験だった。この地域では、住宅の向こうに立ち上がるカミソリ堤防や、連続する橋のトラス構造のシルエットや、「角を曲がると水門」が、街のいわば風景の基盤としてある。僕の目にはこれはドキドキするような眺めだが、もし僕がこの地域出身だったら、多摩のあの「角を曲がったら擁壁」な風景は異様に見えるかもしれない。これにも関して、「問題解決の物体スケール」というようなことを考えたのだが、長くなりそうなのでまた。
佐藤さんが感じられただろう、「ツアーにしちゃった際のガイドとオーディエンスの齟齬」はしかし、団地総裁も住み団長もスリバチ会長もダムマニアも壁女王も工場萌え王も地上絵師も、たぶんみんなに「わかる」話だと思う。水門に限らない、ドボクをドボク・エンタテイメントにする際について回る悩みなんじゃないかと。
ともあれ、佐藤さん、楽しいひとときをありがとうございました。また機会をあらためてぜひ。
ウチの同行者(5歳)は相当強烈に享受したようで、帰宅してから翌日も、何枚も「水門の絵」を描いていた。
以下はそのうちの1枚。佃水門、タグボート通過中。

左側ではパワーショベルが砂利を運搬船に積載中で、その向こうには屋形船らしき船影。右上隅には貯木場跡地の構造物(本人の説明による)。
水門が3連ゲートなのは、この前に見た新小名木川水門と混同しているためだと思われる。
「水門が治水や防潮という面的なシステムの一部である」という点については、いちおう何度か言って聞かせたが、理解しているかどうかは不明。

↑こいつも含め、幼児2人の相手をたびたびしてくださった「おちみ姉ちゃん」はじめ皆様、お世話になりました。


コメント
えーーーーっ!?大丈夫ですか??
そんな状況でも長男くんが泣いたから行くなんて。。信じられない!!
やっぱタフですね。でも、お大事に。。
Posted by toko at 2008年3月10日 17:55
体調はいかがですか?
来て頂けたのはとても嬉しかったのですが、両キッズのはしゃぎっぷりに体が持つのか心配でした。。
キッズ達には、またかっこいいもの対決しようぜ!とお伝えください。
貯木場跡地は説明無し、一発で分かりましたよ。空間関係の捉え方すごいですね、ちゃんと情景が浮かびます。
Posted by ちみ姉ちゃん at 2008年3月10日 21:43
げー石川さん、その体調+キッズ連れでよくあれだけの距離歩いてましたね。ほんとお大事に。
長男くん、立派な「水門少年」になってほしい!
Posted by jsato at 2008年3月10日 22:57
少年の「絵」に、思わず感動いたしました。ホンモノの存在感よりも、彼の中で消化された「絵」の方が、より!存在感があることに激・感動です!嗚呼すっかりファン、、、
Posted by suga at 2008年3月10日 23:25
スイモンボーイの脳内世界にメロメロです。
ヘロヘロでもお子さんを担ぎ上げるお父さん力に感動しました。
しかし昔から寺のしろ神社しろ、
非現実感と娯楽エンタメの集合体だったからこそ
人が集い敬ったと思うのですよ。
ドボク(特に治水関係)は凄く人を守ってるので
こう手を合わせてもいい程の存在であってもいいかもと
個人的に思います。
Posted by 住み団長 at 2008年3月11日 10:39
たしかに、しめ縄似合いそうですね。水門。
Posted by 石川初 at 2008年3月11日 20:47
しめ縄はステンレスワイヤー製でお願いします。
Posted by 住み団長 at 2008年3月11日 22:01
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