2008年2月12日

The Pilgrim's Progress to The Great Fault

週末。3日かけて、中央構造線に沿って四国を徳島空港から佐田岬半島の先端までレンタカーでドライブするという、「普通はその地域をそんなふうに旅行しないだろう」というサンプルのごとき出張(勤め先の業務ではないが、いちおう勤め先の会社に許可を得た副業務の一環であるので出張と呼びうる)旅行。

高速道路は使わずに一般道を走ったが、とてもそれぞれの地域をじっくり見たとは言いがたいペースではあった。ただ、徒歩よりも車を使うことで体験できる「スケール」というのがある。ある程度以上のの距離を移動すると、バーコードをスキャンするみたいに、土地の様子の、変化のグラデーションが垣間見える。それが遠距離ドライブの醍醐味だ。今回の走行距離約600km。帰ってから地図にGPSの軌跡をプロットしてみたら、線が地形に沿って端から端まで東西に伸びていて、まるで活断層地図みたいであった。

ドライブ中は、カーナビを「進行方向を上」にした市街地詳細図にし、ダッシュボードの上に北を上に固定したGPSMap60CSを広域表示にして立てた。こうすると、車窓のアイレベルの風景が重なって、レンタカーはめくるめく「鳥虫問題」のインターフェースになる。ランドサットのスケールで現在地を確認しながら疾走する吉野川沿いというのはなかなかの経験であった。今後、伊予街道を「断層路」と呼びたい。

現在、自宅の机上には、先週まで読み漁っていた奈良・平城京関係の書籍の上に、四国・中央構造線の地形、地質の本が山積みで、しかもさっき、アマゾンに四国八十八箇所・遍路の関係の本を2冊注文したところ。ああ勉強しなければならないことが多すぎる。なのに、人生の時間は絶望的に限られている。誰か、僕の代わりに資料を読んで、冴えた要約を音声で吹き込んでくれないでしょうか。通勤時にiPodで聴くから。

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