・How To Get Kids To Behave Well
・・・じつは、じつに間抜けな事情で出張が急遽延期になり、今週は国内にいたのだったのだが。
お手伝いしている、建築学科の「デザインスタジオ2」が始まった。今年は、オリエンテーションのあと、初日から「即日課題」を出す、という、慣らし運転なしでいきなりレッドゾーン、みたいなスタートなのだった。
課題:キャンパス内で「私の場所」を見出し、それを何らかの視覚表現で記述して説明せよ。製作時間は収集も含めて40分。媒体はA4サイズの紙。
なかなか期待させるというか、これから半年の変化を見届けたいと思わしめるものを出した学生もいたし、襟首掴んで演習室から引きずり出し、水入りバケツ両手に持たせて廊下に立たせたい学生もいたのだったが、提出物をテーブルに並べて一覧してみると、その「記述」の方法に「鳥/虫問題」がきっちり現れているのが興味深かった。キャンパスの特定の場所を描いた絵が多かったのだが、絵の中に自分を描き入れている場合(鳥)と、自分がそこに身をおいた構図からその光景を描いている場合(虫)のふたつに分かれていた。
地理認知心理的には、等身大の視点のほうが高度な操作である。3〜4歳児の「運動会の思い出」は、きわめて多くの場合、トラックの絵を平面図的に描いたものになる。でも、オトナになってスレてくると、自分の空間的実感とデカルト座標的「地図」との乖離を意識してしまうので、鳥目で描くほうが困難をおぼえるようにもなる。まあこれはでも、「フィールドワーク」には最後まで付きまとう問題でもあるし、そこが面白いというか、こういう実習の醍醐味でもあるわけなので、楽しく悩むように。>履修者諸君。
終了後、「空間」と「場所」って何が違うんですかという根源的な質問をしてきた学生に、いやそれはさー、と答えようとして(というか、どうもっともらしく誤魔化して煙に巻いて逃げるか思案して)いるうちに、他の先生方はみんなさっさと帰ってしまった。
そもそも、僕自身が誰かに何かを教えるほどのリソースを有していないため、こういうときは乏しい前頭葉を総動員せねばならず、じつに消耗する。でも、自分の大学時代を振り返るに、設計演習なんかのときに先生が何気なくかけてくれた言葉とか、講義で教授がふとつぶやいたひとこと、なんていうのを、後々までよく覚えていて、それがけっこう今でも何かの指針になっていたりすることがあり、そんなことを考えてしまうと、迂闊なことはできないというか、手が抜けないというか。演習が始まると、毎週、平日業務と同じくらい、準備をしたり勉強したりしてしまうのだ。
ね?こっちだってそれなりにガッツを動員して、真面目にやってるんだぜ。だからさ、
・遅刻したら、せめて少しくらい恐縮しておずおず入ってこい。
・ノートとれ。いや、配ったプリントの余白じゃなくて、筆記具とノートくらい持ってくるだろう普通。
・発表のときはこっち向いてちゃんと喋れ。
・てめー帽子脱げ帽子!(怒)。

