2007年8月28日

「カントリー調」

週末素人木工プロジェクトは、屋内・屋外を含めて順調に遅々として楽しくもストレスフルに進行中であるのだが、周囲を見渡しても僕の近隣にはあまり真似したくなるような先行事例が見当たらないため、ことあるごとに書店に立ち寄って「参考図書」を探してみたりしている。

都心の大きな書店はまだしも、そのへんの書棚に並んでいる本のラインアップはどこへ行ってもほとんど同じだが、本の並べかたというか、グルーピングの仕方とその配置が書店によって少しずつ違う。

住宅系建築雑誌と、デザイナー住宅消費雑誌と、ハイセンス家具カタログ雑誌と、「なんちゃらスタイルで住む」不動産広告雑誌と、「すてき」系お部屋装飾生活情報雑誌と、「男の書斎」と、「スローライフ古民家藍染め有機野菜陶芸一家」と、アウトドア丸太小屋2X4系DIY雑誌との乖離と断絶(新スケープ的に書店に接近するなら、「GA HOUSES」と「素敵な部屋」は等価で並んでいる。でも、書店は「思わず」これを分けて別なコーナーに並べている)。

ことに、「カントリー調」という、無視できない「ジャンル」の文化人類学的意味について考える。あれはいったい。

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コメント

初めてのイギリス国内旅行から帰ってきました!
ピーターラビットの出身地など行ってきましたが、「こういうのに憧れて、日本に安っぽいの作っちゃう人いるんだよなぁ。。」って思ってたトコでした。
(まぁ、イギリス風だけじゃないですけどね。イタリア風とかスペイン風とか。。)

東急ハンズですな。<違
あの米松素地やフラットなペンキ仕上げや、質素ながら手作り感満点な装飾は当然、素人が自給自足の生活の一部として格闘する中で生まれてきたものと思われますが、それゆえに「自分でもできる、出来るに違いない!」という自給自足願望、あるいはこだわりの人にとっては、桐の箪笥やローズウッドのチェストにくらべれば取り掛かりやすく見えます。
檜をカンナで磨いだ柱や大理石の磨かれた柱、鏝目の見えない砂壁や、チークの傷つきやすい壁よりも、簡単に見えるのです。素人が立ち入ることの出来ないうちに出来上がってしまう職人技の家や家具ではなく、自分でいつでも好きなようにカスタマイズしやすい「素材」としての家やインテリアや家具が「カントリー調」なんじゃないかと。

なるほど。
イギリス田園風。大草原の小さな家。
社会階級的には対極にあるけどなあ。

こんにちは。昔々LDでバイトしてたカワカミです。覚えてますでしょうか?
たまたま本を検索してたら、石川さんのサイトにぶつかってビックリしました。木工してるんですか?私もなんとか続いてますよー。

「木工の基礎」を今度講習に来てくれ。ウチに。

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