城山の微気候
以下は、調布周辺の地勢に多少とも通じている人以外にはほとんど意味をなさないテキストであることは請け合いです。
深大寺北町から深大寺元町へ移ってみてわかったこと:元町よりも北町のほうが気温が低い。
北町にいた8年間、夏中、ほとんどクーラーを使わなかった。特に夜間、空調のスイッチを入れたためしは全くなかった。なにしろ、北町は涼しかったのだ。そのかわり、冬は実に寒かった。調布駅の近くの路上のプランターでランタナが元気に越冬しているような暖冬の年でも、北町の家の庭には霜柱が立った。
夜、駅方向から自転車で帰宅すると、野川を越えて崖線を上ってしばらく北上したあたり、大沢1丁目と北町7丁目の境目あたりで、「空気の断層」とでもいうべき「線」があり、そこを通過すると、まるで寒冷前線が通ったときのようにいきなりがくっと気温が下がった。何度か走り回って確かめた結果、おおむね国立天文台と航空宇宙研を結ぶラインに「冷断層」があることがわかった。「大沢ー下連雀寒冷線」と呼ぼう。
あれと比べると、元町2丁目はあまり涼しくない。駅前から武蔵野市場あたりまでは、なんとなく同じような「温さ」が続く。野川を渡り、崖線を上ってもそれほど気温の差がない。試しにそのまま深大寺門前まで足を伸ばしてみると、門前の谷間では湿度が上昇して、その「湿った感じ」で多少の涼しさはあるが、北町のあのガツンと来るような涼しさはない。
これはしかし、どういう事情の複合によるのだろう。大沢ー北町の周辺はたしかに緑は多いが、植物公園から深大寺、城山までの凸凹地帯だって、相当な緑の量がある。中央高速が「ヒーター」になってるのだろうか。あるいは、多摩川から吹いてくる風が大沢の谷に行っちゃう、とか。
大気汚染地図情報(速報値)「気温」を見ると、調布周辺が多摩地区のなかでも目立つ、一種のクールスポットになっていることが示されていて驚く。調布市内に注目すると、市の中央よりもやや北東に寄ったポイントに、繰り返し「低気温点」が現れる。地図と重ねてみると、佐須町、カニ山のふもとの、ちょうど柏野小学校のあたりである。なるほど。あの谷戸地形の、絵に描いたみたいな「里山地帯」のあたりが「北多摩の冷涼のツボ」なのだ。今度、夜に行ってみよう。浴衣に雪駄で団扇持って夕涼み。子供らはジンベエを着てちょろちょろ走り回り、おお、ホタルでも飛んでればもう、テーマパーク的に非の打ち所のない絵になるんだが。しかし、このグラフが正しければ、北町よりも元町のほうが涼しいはずなのだ。この温度分布は、地表の実感とはずいぶん違う。どのくらいの密度で、どこに設置した、どういうセンサーで計測しているのだろう。


コメント
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2007/08/60h8h100.htm
>東京都及び八王子市は、都内の大気汚染の状況を把握するため、
>住宅地域等に設置している一般環境大気測定局(以下「一般局」
>という。)46局と、道路沿道に設置している自動車排出ガス
>測定局(以下「自排局」という。)34局で大気汚染状況の常
>時監視を行っています。
てことらしいので、そんなに密度は高くないのを補完した地図なのかもしれませんね。[日報測定値]をクリックするとデータの一覧が見えます。
Posted by もとなが at 2007年8月24日 03:06
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