2007年4月18日

ア・グループ・オブ・グローカル・デタッチド・ハウシズ

水曜日。
社用で外出した帰りに、ギャラリー間で開催中のアトリエワン展に立ち寄った。
このての建築の展覧会からはしばらくの間遠ざかる、と言っていたくせに、なぜいきなりギャラ間なんぞに行ったのか、という事情については、後日述。

平日の午後で、おまけに雨も降っていたし、誰もいない展示会場でゆっくりと見られるだろうと思っていたのだが、なんと、会場は人の間をすり抜けないと移動できないくらいの盛況だった。どうやら、どこかの大学の建築のクラスか何かが、講義だか演習だかの一環としてごそっと見に来たらしい。学部2年か3年ふうのキッズと、引率らしき初老のオトナが一人二人。

みんな、がやがやと「どの家がいちばん可愛いと思う?」「うーん、どれもいいよねー」などとお喋りしてるし、女の子のヒールが床でガチガチ鳴るし、展示模型をケータイで撮るもんだから、撮影音がガシャーンとかピロリーンとかやたらと不必要にうるさいし、いや、それはまあ、ある意味で「マイクロ・パブリック・スペース」的な高揚感に満たされてはいたのだが、僕はしばらく壁際に呆然と立ちすくんだ。

しかしやがて、キッズは15分ばかりして、潮が引くみたいにいなくなり、静かになった展示会場で僕は、予想以上に楽しんでしまった。

人形劇の家とか屋台よりも(実際に使ってる場面で参加しないとつまんないような)、ずらっと並んでいた模型群が面白かった。

1/20の縮尺に揃えられた住宅の模型が1ダースばかり、会場の中央に2列に並べられている。それぞれの模型は、外側の通路に面して断面を見せていて、つまり、来場者は模型群を囲んで、しゃがみこんで「室内」を観察する。すると、覗き込んだ住宅の窓から、向かい側に置いてある家々が見える。なんだか、住み手の目線で、自宅から他のプロジェクトをご近所さんのように眺めているような気分になってくる。ヤオトン・ハウスから眺めるハウス&アトリエワン。ノラ・ハウスの縁側から眺めるマウンテン・ハウス。というような案配で。こういう住宅模型群の展示はえてして住宅展示場みたいに見えるが、こうやってお向かいの家やお隣の家をそれぞれの家から見ていると、ちょっと変わった連中が集まった住宅地のように見えてきて、「グローカル」で「デタッチド」というヒネったタイトルが腑に落ちたような気もしたり。

GALLERY・MA アトリエ・ワン展 いきいきとした空間の実践

5月12日まで。
ただし、見に行く学生はデジカメ持参しろ。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://fieldsmith.net/mt/mt-tb.cgi/655

コメント

「ア・グループ・オブ・グローカル・デタッチド・ハウシズ」は、せめて「ア・グループ・オブ・グローカル・デタッチト・ハウジズ」として欲しかった。(とカタカナで発音が正しく表記されるものと思っている)

「ゾーズ・バンチ・オー・シッツ・ゼイ・コール・グローカル・ディータッチトゥ・ハウジーズ」ではどうでしょう。

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)