2007年4月16日

スリバチ学会フィールドワーク、4月21日(土)

次回のフィールドワークは今週土曜日です。

以下、「東京のスリバチ地形を世界遺産に登録する」を目標に活動する、会長からのメールです。

みなさま
下記のとおり、スリバチ学会の春のフィールドワークを開催いたします。
お誘い合わせの上、奮ってご参加下さい。

日時:4/21(土)
集合:10:30に東急大井町線、等々力駅改札出たところ(改札は1ヶ所)

等々力渓谷公園を南下、野毛の団地や大塚古墳を経由して多摩川崖線に分布する、スリバチと神社を交互に横断、
13:00ごろ九品仏あたりでランチ、宝来スリバチ公園を経由して、田園調布へ
16:00ごろ田園調布駅にて解散予定。

スリバチ原形と高級住宅地を巡る、春のハイキングコースです。
いつものように、雨天決行、途中抜け、途中参加OKです。

ちなみに春のフィールドワークの予定は、
5/26(土) 大塚-茗荷谷の公園系+下町系スリバチ
6/23(土) 東十条-赤羽のスリバチ
です。

東京スリバチ学会
会長  皆川典久

ちなみに、今回は、画期的にも、会長がフィールドワーク日限定のケータイを持ち歩きます。
飛び入りや途中参加の方は、hajimebs@gmail.comにメールしていただければ、番号を返信します。

以下は副会長(石川)からの、『鳥の目』情報です。

スリバチ学会が観察する「スリバチ」のほとんどは、武蔵野台地と低地の境目にあるわけですが、今回の「境目」は武蔵野台地の南端、「国分寺崖線」という、いわば最もメジャーな崖線です。

今回のフィールド、等々力ー田園調布間の崖線も、斜面緑地と住宅街の緑がよく残存する、国分寺崖線らしい様子です。


標高差を表示すると、田園調布付近の高台ぶりが目立っています。台地の南東から、田園調布の高台を呑川の谷が回り込んでいて、等々力ー田園調布間が意外に細い半島状の尾根になっていることがわかります。


同じ縮尺で、スリバチ付近の標高を細かく表示してみると、崖線に沿って大小さまざまなスリバチ(小さな谷)が並ぶ一方で、崖線自体が凹型に、大きなスリバチ状地形をなしていることがわかります。親子スリバチ。
多摩川対岸の窪みも気になります。なんか、多摩川を挟んで半径1.5kmの大スリバチがあるみたいに見える。


道路パターンを見ると、崖線の「下」の地区の整然としたグリッドが台地の道路とコントラストを見せています。田園調布駅周辺の、放射状に計画された宅地割りの道路が印象的。
川の近くにある弓なりにカーブした道路がやけに思わせぶりな環境ノイズで、目に付きます。


調べるに、「八町土手」という堤防の跡地のようです。1947年の空撮写真には残っていました。


高低差はあるけど、散歩環境的には高質に牧歌的な予感がします。
お誘い合わせのうえ、ぜひおいでください>各方面。

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コメント

ぐはあ。行きてー
…川周辺には、「ナントカ堤通り」という、かつての土手痕が良くありますよね。いまの川筋と結構離れてたりして、広大な川原だったのか、川筋が変わったのか、とかいろいろ妄想が逞しくなりますねー
地形図の左やや上方にあるナメクジはなんですか?

第三京浜の料金所です>ナメクジ。
さすがに広いので、高架のまんま作れなくて土手にしたんでしょうなあ。
律義に「地形」としてデータ化してる国土地理院(の外注先の測量事務所)が偉い。

自転車で途中参加と頑張ったのですが、会えませんでしたね♪残念。

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