2007年3月20日

赤坂スリバチ、溜池水系

土曜日は天気も良く、久しぶりに参加したスリバチ学会フィールドワークは、南青山から赤坂、六本木の「クラシック・スリバチ」の上モノをいくつか再見したり、まさに「消滅」が進行中のスリバチ現場を目撃したり、参加者の興味もいよいよ多様化し、会長・ミナガワの体内コンパスも健在で、ecuaさんにはふたたびウチの(いよいよ制御不能になりつつある)プチ調査員どもが何かとお世話になったりもし、気付いたら10kmくらいあっさり歩いてしまっていた、いつもながら濃くもユルい街歩きでありました。

ネンドマツ星人との戦いで不参加だった各方面の東京防衛軍のみなさま、次回は都区内国分寺崖線の心臓部・田園調布界隈になるようなので、ぜひお運びください。

「団地ファン」にはよく知られている事実なのだろうが、スリバチの錯綜する青山六本木麻布界隈は、旧・山の手と旧・下町がウェブ状に入り組んでいて、華やかな商業地区の表通りを逸れて角を曲がると、いきなりレトロな集合住宅が出現したりする。見つけるのはおもに、最近はすっかり常連になっている、現役団地住民・小林さんである。小林さんは集団の誰よりも早くそういう物件を察知して、デジカメを構えていきなり駆けだしてゆく。ほとんど猟犬みたいな人材なのだった。

マンホールの下の下水の音を聞く、調査員1号。


ウエキバチ・ハウス。毎朝、これにぜんぶ水やりしているのだろうかと思うと眩暈が。


スリバチ。


「あー、スリバチが消えてゆく」と会長が思わず声を上げた、スリバチ消滅の瞬間。
再開発されるとき、既存の町並みが取り壊され、さらに巨大な施設が建設される直前のその刹那、スリバチは「原地形」をあらわにする。


現存植生調査を行う調査員2号。


路上で拾った「ミニット・コンフルーエンス」。


六本木近くのスリバチ・ボチ。


Gアースにマッピングした今回の軌跡。沿面距離9.39km。所要時間、昼食を挟んで6時間31分。


毎度の、kashmir3D+5mメッシュ標高データ、カシバード表示。今回のスリバチが、すべて溜池に向かう谷が枝状に青山通りと六本木通りの間に延びているものだということがよくわかる。

コメント

「崖線」はもう原風景を超えて「僕自身」ではないかと思うほどなのですが、行けない!またしても!先約が!
ウワーン(号泣)