2006年11月27日

Tower To The People

やさしい未来が、ここからはじまる。Rising East project

・眺望はみんなのもの。個々の建物の身勝手なシンボル性はいかがなものか。
・賛否両論あるが、歴史的価値の高い隅田川橋梁群には決して調和しない。
・目立ちたがりやの建築物。
・数年前までは両サイドに高い建築物は見られなかった。
・配慮・工夫してこういう形になったというが、街の風景はこれでいいのだろうか。

上記、僕の個人的な意見でも作文でもなく、「ここ」からの引用です。あしからず。

追記:

いま思い出したが、六本木ヒルズのオープニング展示「世界都市展」の、五十嵐隊長がプロデュースした「東京」のコーナーのタイトルが「東京ライジング」だったな。

東京ナス化計画・ジュニア

記録しておきたい出来事や読んだ本や、メモしておきたい愚考などは山のようにあるのだが、なんだか落ち着いて自分のためにパソコンに向かう時間がぜんぜん取れないまま数週間が苛立たしく過ぎる。

冷曇空風寒き日曜日。(←うなぎダイアリー風書き出し)

もと職場の同僚夫妻にお誘いを受け、というか同僚のご夫人からうちの妻が誘われて、フリーマーケットに出店すべく、小金井公園へ。

僕は、お互い見知らぬ素人同士なのに、売り買いのステージに立った途端に、俄に形成されるあの「客と店員風の力関係」がどうも煩わしくて、フリーマーケットが苦手である。なので、「店番」を妻に任せ(結果的には、子供服だの乳幼児用テーブル付き椅子だの、けっこう売れた)、GPSを携えて芝生広場を歩き回った。

小金井公園のスパイラル。

コース延長3.2km。所要時間35分。

単純に見えてけっこう難しいのだ。これ。


興味と意欲を示した同行スタッフ1号(長男、4歳)に装置を持たせ、簡単にインストラクションを行う。

と、画面を見ながら、決然とした足取りでいきなり駆け出す1号。

意味ありげにジグザグしながら走り続ける1号。

事情がわからないまま後を追う2号(妹、2歳)。

「できた。鳥。これが目」と説明する1号。

長男による、記念すべき第1作、小金井フラミンゴ。総延長1.1km。所要時間27分。

息子よ。
次は地図の読み方をみっちり教えよう。
そうしたら免許皆伝、父は引退だ。

2006年11月17日

Season on Earth

NASAの「ブルーマーブル」の季節版、12ヶ月ぶんを、Google Earthの時間アニメーションで表示するファイル。
Google Earth Blog: Blue Marble Time Animation in Google Earth、記事中の、これ→time animation of NASA's Blue Marbleをダウンロード。

冬季、日本列島の西北半分が真っ白になるのがすごいな。
こうしてみると、日本海沿岸や北海道は「北ユーラシアの仲間」なんだなあ。。。

2006年11月16日

History According To Google Earth

追記:
Motoe Lab, TU: GoogleEarth Rumsey Historical Maps
おお。ほんとだ。「システム環境設定」で、言語を英語優先に設定すると、Google Earthが英語で起動する。そしたら、歴史地図レイヤーが見える。お試しを。



中谷礼仁・記録・2004-, Nakatani's Blography:都市連鎖の巨大ライバルとしての Google Earth

はい。
もう使ってます(僕が「使ってます」という場合、趣味を仕事に役立てているケースと仕事を趣味に役立てているケースがあり、Google Earthはその境界線上にあってきわめて微妙なポジションなのです)。

「歴史地図」のレイヤーを表示するには、ウィンドウズ版のGoogle Earthを最新版にアップデートしたうえで、オプションメニューから言語を「英語」にしておくことが必要。そのうちMac版でも見られるようになると思うが。

しかしまあ、こういうのを見るたびに、あらためてkashmir3Dのアドバンテージを実感するな。

16世紀のアジア。

北京-東京の飛行機の軌跡を乗せてみた。

この「ゆがみ具合」は、16世紀の地図の「不正確さ」をあらわしている、とは一方的には言えない。あえて公平を期すならば、「16世紀的世界地理の記述と近・現代的世界地理の記述の差異」とでもいうべきものが、近・現代的切り口で表現されている、とでも言いましょうか。

提供されている江戸地図に、2年前に僕が品川から屋形船に乗った軌跡を表示。
なんとも牧歌的なかんじ。

これは現代の空撮。
レインボーブリッジの下には、でかい木造船が沈んでいるのだ。きっと。


欧米の都市の「古地図」は近代的に測量されているので、いまの空撮と重ねることができて面白い。
ロンドン、1843年。

半透明にして現代を表示。


パリ。1716年。城壁が凄い。

こうしてみると、いかにも恣意的に引いたっぽい放射状の道路群も、城壁の跡をトレースしていたりする。
都市連鎖だ。


16世紀の環境ノイズ発見。
画面中央の、城壁に接した土手の三角形の膨らみが、

先行形態として受け継がれて、ポケットパークになっている。

Google Earthの写真も、単にアップデートされるばかりじゃなくて、更新の度に古い写真が「古地図レイヤー」に蓄積されていったら面白いだろうなあ。

2006年11月15日

ALPSLAB route

アルプスマップのスタッフの方から直々にメール頂いて教えてもらった。↓
ALPSLAB route

おお。これは面白い。やるじゃないかアルプスマップ。

GPSの軌跡をアップロードすることもできる。軌跡データファイルの中身を、以下のページの「データ」にペーストする。
ALPSLAB route (ルートを投稿)

ためしに「ゾウ」を投稿してみたら、



Google Earthのタイムスタンプ付きルートみたいに、アニメーション再生もできる。

のだが、投稿しようとすると「ルートが多すぎます」というメッセージが出てエラーになってしまう。
プレビューはうまく行くんだがな。惜しい。

2006年11月 6日

happy birthday.

「住宅都市整理公団」別棟:誕生日のケーキが

どうやら、総裁と誕生日が同じらしいな。

2006年11月 5日

モデルスケープ・アーキテクチュア

真面目に転職しようかと思い始めるくらいストレスフルな1週間が過ぎる。
ここでお知らせしておきながら、木曜日のピクニックパーティーには行けず。

僕は勤め先の会社に殉じる気も、自分の専門分野と心中する気も毛頭ないが、違う分野の企業の中途採用のページなんかを半ば本気で眺めてみたりすると、それはそれで僕自身がなぜ今の仕事を仕事にしているのか、ということをあらためて考える機会にはなるのだった。そういえば数年前に、外資系のヘッドハンティングの会社からいきなりオファーをもらったことがあった。あのとき、話を断らずに転職していたら、今頃は全然違う生活を送っていたのだろうなあ。と夢想してみたり。

金曜日(祝日)。
車を借りて、八景島シーパラダイスまでドライブし、妻子3名を降ろして、僕は一人で関東学院大学へ。
建築学科の学生たちによる、学園祭の展示・ワークショップの最終日の講評・レクチャーに呼んで頂いたため。

ワークショップを主催したのは、主に学部3年の建築学生たちで、去年の「デザインスタジオ・2」を履修していた連中である。スタジオの演習の性格上、何か「教えた」というよりも、一緒にフィールドワークしたり悩んだり励ましたりした、みたいな感じしかしないが、非常勤講師を拝命して最初のクラスだったために思い出深くもあり、なんとなく責任も感じるので、こういう機会に名指しで呼んでもらえるというのは嬉しい。

会場には、大学キャンパスのある追浜の街を1/500にした、1m×4mくらいのけっこうな大きさの模型が置いてあり、その傍に模型の材料やツールが置いてあって、来場者が「追浜の街」に好きに手を加えてよい、という趣向だった。

主催者としては、地形や建築物が大胆に改変されていって、最終日には「みんなの見たい追浜の街」が姿を現す、というような、模型版シムシティのような結果を期待していたようなのだが、実際には、スケールアウトした雪だるまや奇妙な形のタワーを作って模型の中に置く、というような行為がほとんどで、僕が会場に行ったときには、街のそこかしこに巨大アートみたいなオブジェがごてごてと貼り付けられたような状態になっていた。

僕も最初はいささか困惑したが、でも、みんなで模型を囲んで議論するうちに、そこに、たとえば現実の都市の開発のされかたを示唆するパターンや、一戸建ての住宅の建物の「タイポロジーの強度」というべきものや、模型に顕在化する「鳥虫問題」やら、いくつかの面白い傾向が示されていることを発見し、なかなか盛り上がった(←特に僕が)。

地形や建物の改変がほとんど見られなかった、というのは、必ずしも失敗ではなくて、実はけっこう興味深い結果である、と思った。もし、模型が地盤も道路も含めて全部レゴブロックで作られていたら、参加者はもっと気軽に街や土地に大胆に手を加えていたかも知れない。しかし、むろん現実の街や地形はレゴブロックでできていない。というか、地形や建物の、それぞれの「レゴブロックじゃなさ加減」が都市的な営為を左右してもいるのである。ネタ元:中谷礼仁「セヴェラルネス」(鹿島出版会)。

実はこの日、ついに大厄の歳を迎える誕生日だったのだが、レクチャーを終えたところで学生たちから花束をもらった。ハッピーバースデイの歌つきで。うう。キッズ。泣くかと思ったじゃんか。こういう目に遭うと、「先生」仕事も悪くないんじゃないかなどと、うっかり思ってしまうぞ。