2006年10月16日

デザインスタジオ・2、「都市の観察と記述(2回目)」

課題:3、4人のグループに分かれ、それぞれ与えられたキーワードをきっかけにして、対象地(追浜周辺)をフィールドワークし、観察した内容をマッピングとダイアグラムを用いて発表せよ。

キーワード:シキイ、キメ、ノイズ

対象地域が大学のキャンパスのある地元の街だということもあってか、みんな、ちゃんと歩き回っていろいろと採集してきていた。ただ、「キーワード」の咀嚼がいまひとつで、そういう「観点」で街を見るというよりも、それぞれのキーワードに合致した(と思われた)物体や情景を集めてくるという、一種の「宝探し」になっちゃったグループが多かったのが残念。

失敗だったかなと思ったのはキーワード「ノイズ」。このキーワードは僕の発案だったんだけど、まあ、誰だって、フィールドワークの課題にノイズなんて言葉が出てきたら、宮本さんの「環境ノイズエレメント」を思い浮かべる。宮本さんが10+1とかで、ご自身で紹介されている方法をもって、今回の対象地域に当てはめれば、それだけでもそこそこ、キレイにまとまった「フィールドワーク」のプレゼンテーションになる。「環境ノイズエレメント」を踏まえたうえでさらに違うものをやろうとすると、けっこう高度な転回が必要だ。

あと、いくつものグループがGoogleEarthを使っていた。手軽で便利になった半面、GoogleEarthの「使いやすさ」はちょっと危ない、と思った。縮尺フリーなので、「その縮尺が表現できる要素」を見極めるというような、スケール感覚を失ってしまうし、得られる「絵」がカラーで高密度なものだから、印刷しただけで「何かやったような」気になってしまう。地形図や住宅地図を使って、現実の風景や空間体験と「地図の視点」について語るのはわりと簡単だが、GoogleEarthをして「GoogleEarthに描かれていないもの」をレクチャーするのは、ちょっと抽象度が上がってしまって骨が折れる(本当に、それなりにいろんなことがわかってしまうから)。以前は「こういうのもあるよ」とこちらから紹介していたツールだが、普及してしまった今後は「GoogleEarthでわかったような気持ちになるな」と最初に払拭しないといけないという。

でも、「GoogleEarthだけを使って、その範囲で徹底的に読み込んだ、その土地のプロフィールを発表しなさい」という課題もありうるな。それはそれで面白いかもしれないが。

ところで、
↓この課題冴えてるなあ。
Motoe Lab, TU: 創造工学研修, 2006.10.12
僕が受講したいよ。

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コメント

http://minken.net/mt/archives/000576.html
「その縮尺ならではの表現」をスタディしてみました。アヒルとかにしておくと全然「何かやった」ような気になれないので安心です。

「宝探し」とはいいえて妙。やっぱり「単体でなく関係性に注目せよ」ってのは初学者には難しいですね。その石ころが宝になるストーリーというか状況を求めているわけなのですが,なかなかうまく説明できません。

GEのあやうさ,肝に銘じてスタジオをすすめます。
GEはすごいけどすごくない。
ダブルバインドは教育の基本です。

そうなんですまさに関係性。「複合する事情」というか。

「その単体をして、図像的事態として顕在化せしめた関係性について、地理的・都市的事情と、自分自身の認知心理的背景と、それぞれの観点からの説明を発表せよ」・・・難しいってばよ。


(GoogleDuck、ウチの事務所を沸かせてます。)

SFCで、「モビリティとモバイラビリティ」っていうテーマで
今期フィールドワークやってます。
田中スタジオのサブテーマは「ヴィークル」、
佐々木君のスタジオのサブテーマは「ツーリズム」です(笑)。
http://dwa.cyg-net.info/

いずれ合同で何かやりたいです。

うおお。フィールドワークに参加したい。
全国の、いろんな大学のこういう系の授業や演習の成果を集めて、「グラウンディング教育の現在」っていう本にしたい。

いいですねぇ。やっぱ実世界の地表は、各大学周辺の地域に「分割」→「分担」しないといけないですからねぇ。

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