2006年9月20日

軌跡に時間を

Google Earth 4は「時間」をサポートした。そこで、たとえばGPSのログをKMZファイルに変換するとき、ひとつひとつのポイントに「time stamp」を刻印しておくと、一種のアニメーション再生ができる。

以下は試しに作ってみた「動く地上絵」。KMZファイル。Google Earthで開いてください。

豊玉ツムリ:西川夫妻による徒歩作品。

ポーク光が丘:団地ナイト用に作ったもの。

「ポーク」では、赤が僕の、緑が大山総裁の軌跡。ポイントの「密度」が異なるのは、僕が自分のGPSのログを必要以上に細かく取得するように設定していたためだ。2人が併走しつつ、たまに分かれて図形を描いている様子がよくわかる。休憩したところでは一瞬止まるし。

以下は手順。

1,Google Earthを最新のバージョンにアップデートする。ここ数日、日替わりで更新されているので、たぶんあなたのパソコンのGoogle Earthは0.1くらい古い。

2,GPS地上絵のデータを用意。いや、別に地上絵でなくったっていいのだが。登山やツーリングの記録なんかも面白いと思う。もとデータ形式としては、僕が試したなかでは、GPX形式が一番うまくいった。

3,GPS Visualizer: Map a GPS data file with Google Earthを使って、KMZに変換。すべてwaypointsに変換し、タイムスタンプを加えるオプションをオンにすることが重要。このサイトは素晴らしい。細かい技術的なことは僕に聞かないでくれ。

4,変換されたKMZファイルをGoogle Earthで開く。

最新バージョンだと、「時間バー」とでも言うべきスライドバーが画面左上のほうに出てくる。これを操作することで、ある特定時間の「スタンプ」をもったポイントを表示することができる。これには自動再生の機能が付いているので、「プレイボタン」(バーの左側の三角のやつ)をクリックすると、まるでイモムシが這うみたいに「軌跡の動き」が再生される。表示の時間の幅(イモムシの長さ)も調節できるし、時計ボタンでスピードを調節したりもできる。再生している最中にアングルを変えたりするのも可能。

それにしても、こういうのを見る度に、Kashmir3Dはいつも2歩くらい先を行っているなあ。とつくづく思うのだった。

Google Earth Blog: Application Support for Google Earth 4 Time Animation経由にて。

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コメント

「ツアー」で動かしても面白いですよね。環境設定のドライブルートツアーを低速にしておかないと目が回りますけど。
ULSEもKMLに時間を取り込みました。
http://ld.minken.net/docs/archives/003378.html
トラックログのようなシーケンシャルなデータではないので、どういう風に使うのがいいのか、まだ良くわかってません。

おー。アニメーション再生すると、群発地震のデータみたいだ。

「季節」による投稿場所の変動がありますね。なんとなく。表示幅を1ヶ月くらいにすると面白い。

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