2006年4月 2日

「グラウンディング:地図を描く身体」補遺

10+1 No.42 特集「グラウンディング:地図を描く身体」補遺


正誤リスト(石川執筆分)

入稿前に、ちゃんと著者校正をしている時間が取れなかったため、特に図版のキャプションが間違いだらけになってしまった。

  • p44、図版1
    (誤)カシミール「5mメッシュ標高」に描かれた・・・
    (正)「数値地図5mメッシュ(標高)」をカシミール3Dで表示した地図に描かれた・・・
  • p55、図版の真ん中あたりのテキスト
    (誤)GPS受信機の高度計は気圧にも反応するため、次第に高くなっていった様子が・・・
    (正)GPS受信機の高度計は気圧にも反応するため、(時間が経つにつれて)気圧が下がっていった様子が・・・
    (標高値は高くなって行くが、これは気圧が下がっていったため。)
  • p56-57、建物入り立体地図の矢印
    (本来、v.1からv.6までは、その下のアイレベルの透視図の視点と方向を示すものだったのだが、「地点」を示す矢印のようになっている)
  • p79、図版2
    トリミングの間違い。本来は右ページの鳥瞰図と同じ構図。
  • p82、図版のキャプションがごちゃまぜに間違っている。
    1と6が「Degree Confluence Project」の図版。
    2と3が「GEOGRAPH」プロジェクト。
    4と5が「Chicago Mile by Mile」という個人のプロジェクト。
  • p88、図版7
    (誤)出典=国土地理院「数値地図5mメッシュ(標高)」
    (正)出典=国土地理院「数値地図50mメッシュ(標高)」


    p146、「グラウンディング・ブックガイド」追記(石川担当分)

    貝塚爽平氏の地学の入門書はどれも面白いが、特に「東京の自然史」(紀伊國屋書店、1988)はおすすめ。学説としてはいささか古い部分もある(らしい)が、このように案配よく網羅的な入門書はなかなかない。いまでも、様々な出版物や論文で、東京の地形、特に台地と低地の分布を示した図は、しばしばこの本から引用されている。初版は同じ出版社から、1964年。これまで「こういう」視点で東京を眺めたことがなかった人が読めば、目からウロコの体験になるだろう。

    鈴木理生「図説 江戸・東京の川と水辺の事典」柏書房、2003。
    「水」から東京のプロフィールを描いた本。水は地形を映し出すメディアである。分厚いし高価だが、暗渠化されたものも含めて、東京の「川」が「ぜんぶ」網羅されていたりして、手元に一冊あって損しない。と思う。

    若林幹夫「地図の想像力」講談社選書メチエ、1995。
    以前から持っていたのだが、今回、この特集記事のために再読して、電車の中で何度も本を取り落としかけるほどの思いを味わった。近年、何かを思いついて調べ始めると、たいていの場合その先に若林幹夫氏の本があるような気がする。。。「地図の想像力」は現在品切れのようだが、Amazonのマーケットプレイス等でも購入できる。本論もエキサイティングだし、巻末には詳しいブックガイドも載っていて、きわめて使える本。

    田島則之他編「都市/建築フィールドワークメソッド」INAX出版、2004。
    この方面のブックガイドとしても使える。

    沼田眞+岩瀬徹「図説 日本の植生」講談社学術文庫、2002。
    沼田眞氏の本は、ある分野の科学者としての節度と視野の広さとが同居しているところが、貝塚先生の本と似ている。「景相生態学—ランドスケープ・エコロジー入門」朝倉書店、1996、などを読むと、日本の地理的条件に即した、使える景観生態学を構想しつつあったように思える。「東京湾の生物誌:東京湾シリーズ」築地書館、1997、もお薦め。

    今尾恵介「住所と地名の大研究」新潮社、2004。
    今尾氏の本はどれも面白いが、僕は特にけやき出版から出ている「初期」のエッセイ集が好きだ。「住所と地名の大研究」は、「地名が消えるとき---『下田』保存運動・失敗の記」が圧巻。

    (この項目はさらに追記予定。)


    執筆者関連リンク

    jm@foo: 久々に

    Piroya Diary: グラウンディング

    安藤日記

    中谷礼仁・記録・2004-, Nakatani's Blography
    過分なご紹介を頂いてます。

    スケッチ・オブ・ザ・デイ:『ランドスケープ批評宣言』増補改訂版発行!


    お手元に一冊、ぜひどーぞ。>各位。何かフィードバックを頂けると幸いです。というか、一緒に何かやりに出かけましょう。

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    コメント

    「地図を描く身体」が
    "Map-Making Body"という英訳は変だよなぁと思ってます(苦笑)。

    あぁ、言わないつもりでしたが、どうしてもこれだけは・・・。

    御意。

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