you're really cookin'
先週の通勤本。
須江公美子(gaby)「gaby's kitchen」(有)眺、2006
これは「電子本」。著者は、現在オーストラリア在住の、ビジネスコンサルタント/日本語教師/言語学専攻大学院生(←しかし、他人に説明しにくいステータスだ)。知り合ったのは7、8年前、当時リクルートが運営していた在外日本人のための情報交換のメーリングリストでだった。ちょっとした応答が巧みで冴えまくっていて、独特の笑いのセンスと知性が感じられて、いい文章を書く人だなあと思っていたのだが、最近、立て続けに「本」が出た。
前者は、西オーストラリアの街を舞台にした、「バーでふと出会って、別れた」みたいな感じのオトナの恋愛短編集。小説だが、実際に見聞きしたことが大いに題材になっている。のだろうと思われる(推測)。
最近出た、「キッチン」は、料理のレシピがちりばめられたエッセイ集という趣きの本で、これは面白い(でも、帰りの電車で、空腹を抱えて読むとなかなかキツい)。読み進んで終わってしまうのがもったいないくらい。続編を希望。あるいは、拡大版で紙で出版されるとか。
PCの画面上で読むこともできるが、T-Timeを有料アップグレードすると、iPod用の連番画像に変換することができる。こんな具合に。
意外と読みやすい。画面の大きさの制約で、「1ページ」の文字数が少なくなるために、頻繁にページを「めくる」必要があるが、iPodのホイールクリックはまったく苦にならない。朝夕の、身動き取れない電車の社内でも、快適に読める(電車が快適なわけではないが)。
これを本にしたのは、「マチともの語り」というプロジェクトで、この、「地域を小粋に物語ろう」という姿勢には共感する。そうか。「物語り」なのだ。やっぱり。
コメント
本名でネットに出るのは初めてなので、何だかちょいとハズカシイような気もするなあ。。。。
紹介していただいてありがとうございます。中央集権主義の出版界において、この福岡発の「マチともの語り」はかなり画期的な試みのような気がします。ポッドキャストで「語り」の部分を聴くこともできます。一度お試しを。
そう言えば、ここんとこ暑くてあまり料理らしい料理もせず(いつもしていないか)ブログを更新していませんでしたが、久しぶりに週末友達が来てくれたので、汗かきながらゴハンを作りました。
http://gabysterrace.com/
Posted by がび(須江公美子) at 2006年3月21日 00:35
僕はもう、本名以外の「ハンドルネーム」「ペンネーム」が照れくさくて名乗れない身体になってしまいました。自暴露過多。
ああ、それにしてもでかいオーブンが欲しいなあ。
Posted by 石川初 at 2006年3月22日 00:56
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