2006年2月15日

地表、および屋上。

土曜日。
整理公団の大山総裁、サポート隊のご友人お二人とともに、「団地ナイト2」の仕込みのためのフィールドワークに、練馬区へ。僕の自宅まで車で迎えに来て頂き、帰りも自宅まで送ってもらうという、東京ナス化計画史上初のビジネスクラス待遇であった。というか、自転車を運べる車を借りれば、自宅から遠く離れた場所でもGPS Drawingができるんだなあ。これはフィールドが拡がるぞ。

総裁とは、行き帰りの車の中でも、中古車販売店のプラスチックの飾りが気になるとか、住宅展示場のあの独特の「リアルなフェイク感」を醸し出している、微妙なスケールや意匠は何なんだろうとか、路上園芸にはなぜアロエが多いのかとか、そういう「論ずるに足らないが無視できない風景のリアリティ」をめぐる話題で盛り上がった。

「仕込み」も無事に終わり、非常に面白い成果が得られた。
2月25日は新宿ロフトプラスワンへ、ぜひぜひ。

日曜日。
BS2の「熱中時間」の収録のために、お昼過ぎから渋谷のNHK放送センターへ。
これはなんというか、何を書いてもネタバレになるので、3月の放映をご覧下さい。
アリtoキリギリスの石井さんに拍手。

火曜日。
夜、10+1の次号「グラウンディング」特集の、データの入校および打合せのため、四谷のメディアデザイン研究所へ。

あらためて、集まった原稿を読む。執筆をお願いした皆さんの文章も非常に面白い。これはいい記事群になったなあ。もう少し時間をかけることができたなら、とか、もっと早くから準備していれば、とか、まあ思うところはいろいろとあって、特に自分が担当した部分については忸怩たる思いはするものの、なかなかユニークな特集になったと思う。ああしかし、もっと時間のある時期に、没頭してやりたかった。いやほんと。

水曜日。
夜。
南泰裕さんらが改修(というか、ほとんど『屋上空間の新築』という感じの工事だが)の設計をした屋上に入れる植栽のお手伝いをすべく、神田の南洋堂へ。屋上でちょっと打合せし、その後、すぐ近くにある南さんの事務所へもお邪魔した。南さんもお忙しそうである。最近の仕事をすこし見せていただいた。建築のスタディ模型が散乱している事務所へ行くと、なんかこう、「最前線」を目撃したような、こうしちゃいられんぞ、というような気持ちになる。うう、こうしちゃいられんぞ。オープンデスクの学生さんが数名、机を囲んでいた。みんな、ウェブサイトを見て応募してきた、気概のある建築学生であった。やるじゃないか。

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