the earthdiver diver
考古学者による、「知の義憤」
アースダイバーをダイブする
その道のプロがこういうツッコミを入れている、というのが瞬時にわかる(アースダイバー、と検索すると引っかかってくれる)のが、ネット時代の恩恵のひとつでもある。でまた、「半可通の大胆な放言」に機嫌を損ねた専門家が「それは違うだろうがよ」と解説してくれると、それ「込み」で、期せずして平凡な入門書よりも、より刺激的な「啓蒙情報」になったりもし、僕のような素人には有り難い。
「アースダイバー」の「視点」というか、地形をきっかけにして昔と現代を「つなげてみる」というアプローチはとても面白いと思うのだ。たぶん、必要なのは「鵜呑みにしない度」というか「眉につける唾の量」というか、「大胆で迂闊な面白い放言に対するリテラシー」なんだろうな。僕だって、「地形としての建築」とか「ランドスケープとしての建築」とか「風景をつくる土木構造物」とか、「メディア・ビオトープ」とか「ランドスケーピスト」とか、「ツル植物でもって荒廃した生態系を回復する地に生えた建築」とか「世界を巡る森のタンカー」とか(←しつこい)にはむかつくしな。
おおお。そういえば「発達史地形学」には同じようなことが書かれてあった。たとえば麻布あたりの台地と谷は、豪雪地帯の街路で、融雪散水している道だけ舗装面が見えていて、周囲に雪の壁ができているような、ああいう感じの出来かたをしたのだ。谷は「あとから」できたのではなく、海が退いていった名残りとして、「以前からあったもの」が残っているわけである。
僕はどちらかというと、こういう「地形の由来」とか、地質図の沖積層の等深線に描かれた「埋没段丘」とか、「東京タワーや新宿の超高層ビルなどは、これより古い、二,三〇万年前の砂礫層(東京礫層)に基礎をおいているので、最新の都市はさらに古い自然に支えられているといえるであろう。(貝塚爽平『富士山はなぜそこにあるのか』)」なんていう記述にぞくぞくする。アースダイバー的視点とはちょっとズレているかもしれないが、まあ、それを念頭に置きつつ、話を聞いてみる(そういう機会が予定されているので。)のが面白いかもしれないな。


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