2006年1月10日

新春Grounding・台地編

日曜日。

春先に出る、10+1誌の特集の「取材」というか、「実践/実験」の手始めとして、それぞれ用意した「装置」を携え、都心を歩くべく、佐々木一普さん、田中浩也さん、元永二朗さん、および編集部の横田さんと、六本木一丁目に集合。記事の発表前に、こんなことをここに書いていると、なんか最初から手の内を晒しているよーな気もするが、まあ、「もったいぶる」柄でもないし、思わぬコメントやメールを頂いてブレイクスルーすることもあるし、いいのだ。アイデアのベータテストなのだこういうのは。

集合するなり、田中さんと元永さんは荷を解いてノートパソコンと測位装置を取り出してセッティング。佐々木さんはなんとローラーブレードとスキーのストックを持参されていた。あとでわかったが、これは街の地形を顕在化する、実に優れたツールであった。

前半は六本木から南青山への「急峻」な台地と谷を横切り、後半は表参道から代々木、西新宿へ、渋谷川の支流が描いた微地形をトレースした。地形図を確かめ、アスファルト道路の傾きに目を細め、排水本管のマンホールの水音に耳を澄ませ、東京の下町出身の横田さんをして、もう以前のように東京を見れないと言わしめた、なかなかディープな探索でありました。

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コメント

実に楽しげですねえ。こっちは寒くてそれどころじゃないっす。

春を待って,雪の溶け残り方なんかを測定すると,微地形と微気候が一挙に捉えられるかもしれないですね。

雪と地形と言えば、積雪があると、地表のテクスチュアがひとつになって、意外な凹凸が浮き彫りにされたりするのを見るのが好きでした。高校の時。

あと、雪面を歩き回ってデッカイ文字を描いていたりしました。。。昔からやってることは変わらないんだな。俺。

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