2005年11月 9日

赤羽台は見どころてんこ盛り。

スリバチ・フィールドワークは、11月13日。今度の日曜日です。

10:30AMにJR赤羽駅西口を出て左、アピレ前に集合。15:30頃、JR赤羽駅にて解散予定。

以下は予習用の画像。


今回のフィールドは、武蔵野台地の北東端、赤羽台に抉られたスリバチです。


標高データのみの表示に1m等高線を重ねたもの。
画面中央、四方を囲まれた、四谷荒木町のような「真性スリバチ」が目を惹きます。


北面から鳥瞰した画像。


Google Earthによる空撮写真。
この大きさでは見えにくいのですが、この地区を横断する、いかにも人工的なS字カーブの「ノイズエレメント」が気になります。


カーブ部分。これはほぼ「廃線跡」に違いない。


昭和7年の地図にありました。
ここは陸軍の施設が集中していたようで、弾薬庫、練兵場、といった文字が見えます。
東北本線からの引き込み線がはっきり描いてありました。


跡地は住宅団地へ転用されたようですが、よく見ると、団地のブロックに明らかな「緑の濃密さの違い」があります。


地図を見ると、やはり、緑濃いほうは都営住宅で、あっさり明るい色のほうは公団住宅でした。
写真はGoogle Earthによる都営住宅のクローズアップ。菜園が見えます。典型的な都営スタイル・ガーデン。


地区の北は武蔵野台地の最先端。
崖上の端は道路になっていて、広大な荒川の氾濫原の眺めを楽しむことができそうです。


予想される北東への眺望。
(画面は航空写真と地形データにより生成されたもので、実際のものとは異なる可能性があります)


その地点から西に目を転じれば、富士山です。
11月13日の日没は4時半ごろ。この時間まで粘れば、富士山のすぐ右に夕日が没するのが見えるでしょう。
(ただし画面は航空写真と地形データにより生成されたもので、実際のものとは異なる可能性がありますが)

真性スリバチあり、廃線跡先行形態あり、起伏に富んだ地形あり、都営スタイルガーデンあり、富士山夕日眺望つき。

どうです。
この充実したコンテンツ!

(↑はしゃぎ過ぎ。いや、「見どころ」を見つけて嬉しくなっちゃったもので。)

でわ、日曜日にお会いできるのを楽しみにしております>各方面

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コメント

都営住宅もいいんですが、お隣の公団住宅「赤羽台団地」は歴史的な団地です。日本住宅公団最初期、昭和30年代の面影を残す数少ない団地の一つです。ランドスケープは近代造園研究所(というか上野泰さん)です。空中写真にはっきりと写っている南北軸住棟(正確にはだいぶ西に振れていますが)は、南面平行配置が主流だった当時としては本邦初の試みであったと聞いています。しかも半端じゃない長さです。南側には星形ポイント住棟も見えます。中央北側部分に見える緩い囲み型住棟配置も昭和30年代の特徴ですね。ぜひ立ち寄ってみてください。建て替え中ということで、いや残念です。

こんなマニアックなページもあります。
http://danchi100k.com/file0014/index.html
http://homepage2.nifty.com/nakashigetama/tmn-54AkabaneSZ.htm

うわ!すげー!
ここここれは。
近代造園を見に行かないと。
まいったな。ほんとに「見どころ満載」だぞこりゃ。
1日じゃ回りきれないや。

ワクワクしてきました!
で今ちょっと調べてみたら、
団地のあたりは縄文時代から
大きそうな集落があって、
その東側の崖には古墳群で北側には貝塚がある…!
北区史ならびに王子区史でも
もう一回当たってみたいけど時間あるかな…
うーん、楽しみです…

おー。
さすがに遺跡までは調べませんでした。
楽しみにしていますアースダイバー。
地面のスピリットに出会いましょう。

当日の行動範囲は大体このエントリー内の画像くらいになりそうですか?
ちょっと仕込み中なのですが、もっと拡がりそうなら教えてくださいませ。

おーーー。(←期待音)

上から2番目の地形図の範囲よりも外へ出ることはないと思います。これすら、網羅できる望みは薄。

そうですよねー、これでも結構広いもんなあ。
ちょうどいい機会なので、前から作りたかったシステムを作成中です。むふふ。

聞いたか?みんな。
損はさせないぞ(笑)。
日曜日の朝は赤羽へ急げ。

あ…
いや、そんな目新しいもんじゃないですー。GPS携帯電話用地形図表示ソフト、みたいなもんです。
赤羽が五千分一東京図測量原図の範囲内だったら、結構面白くなりそうなんですけど…

>GPS携帯電話用地形図表示ソフト

じゅうぶんにエキサイティングなんですけど。すでに。

本題と逸れて申し訳ありません。
地図で本線から右にまっすぐ伸びる引込み線(王と子の間辺り)がありますが、これは赤羽方面から分岐してるのではなく、実際には上野よりからほぼ90度のカーブで分岐していました(軌道跡は現在道路)。
この地図上ではおそらく計画線の意味で、用地買収までして方向転換しました。
その理由は分かりませんが、現在でも建物がこの曲線に沿って建たれているのが興味深いです。

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