2005年11月 7日

三鷹プラグ探検

土曜日。

妻が実家へ泊まりがけで出かけ、僕は自宅で子守り体制。

(以下、きわめて調布限定の地名の羅列で、この地域に親しくない人にはまったく不親切な内容です。←親切な予告)

調布の地図をなんとなく眺めていて(別に地上絵の構想を練っていたわけではない)、以前から気になっていた、調布と三鷹の市域境界に目がとまる。

野川公園に調布市が貫入していたり、三鷹市役所のすぐ南を境界が走っていて、三鷹市の総合体育館が調布市の土地にあったりし、調布と三鷹の境界は各所で錯綜している。今回、あらためて気になったのは、西つつじヶ丘に、三鷹市中原の一部が差し込まれるみたいに入り込んでいるところ。

よく見ると、この「三鷹プラグ」の先端に公園がある。

つつじヶ丘周辺は、国分寺崖線が大きく「乱れて」いる箇所である。入間川が崖を削り取って野川に合流しているような格好になっていて、そこにさらに小さな谷が絡み、「主崖」がどこにあるのかわからない。

入間川の谷(図中3。矢印先端がつつじヶ丘駅)は、天文台の横の大沢の谷(図中1)や、深大寺の谷(図中2)よりもずっと規模も深さも大きい。

「三鷹プラグ」は入間川の支流、というか、平行に流れる小さな谷に入り込んでいる。

図中Aが三鷹市でBが調布市。
左半分の地形が粗いのは、この地域を5mメッシュがカバーしていないため。後述。

谷間で、先端が公園。なるほど。こうなると地面の「誘い声」が聞こえる。
というわけで、やおらコドモらの身支度をして、ママチャリ3人乗りで西つつじヶ丘へ。



ものの数十分であっさりゴール。三鷹プラグ先端公園。


枯れかかっているものの、水をたたえた池。
四周よりも低く凹んだ、絵に描いたみたいな「スリバチ」です。会長。


石碑が。


それなりにキレイな水。

というわけで、プラグの形はそのまんま「湧き水と谷筋」であった。

境界の入り込み方は、三鷹市に帰属した村が所有していた水源とその流域を確保するという、水利権的な問題だったんじゃないだろうか。たぶん。市域確定のときには、さぞ紛糾しただろうと。


尾根を越えて、入間川沿いの丘道を下る。

道路に唐突に接した住宅の門壁を発見。


鉄骨のブリッジで、2階から入るようになっている。


下を普通に人が通ってる。すげー。

どうやら、もとは水路だった「緑道」のようだ。もともと「公道」だったらこんな構造物は作れなかっただろう。いや、でも、水路ならいいのか?エントランス部分の所有はどうなっているんだろう。


緑道から見上げた「プライベートブリッジ」。



ところで、今回から、こんなものをコツコツ作成中。

国土地理院の5mメッシュ標高データが23区内しかカバーしていないので、深大寺や京王多摩川や野川公園のような、「地形のおいしい箇所 in 調布」の詳細標高データがないのだ。1万分の1地形図を4枚、貼り合わせると、調布を網羅できる。


差し当たって2m等高線をトレース中。
「5mメッシュ詳細標高データ・多磨地区CD-ROM」が発売されて、カシミールで閲覧できるようになるまで、このアナログ地図を使い回すことにする。

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コメント

なんちゅう、境界線じゃ。こりゃおもしれー!!

まだまだあるんだよ。調布の変な境界線。

境界線探検シリーズにしよう。

タイトルは「調布ボーダー団」。

おもろい!
プライベートブリッジ家、Google Mapで容易に特定できますな。ふむふむ、そういう地形になっているのか。

妙な境界が多いんですよねえ。調布。涼しくなったらまた見て回らないといけないな。

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