2005年10月30日

the thing in orange again

そういうわけで今年もハロウィン前日。

庭に出てカボチャ彫刻。
今年はちょっと手違いがあって、毎年大きなカボチャを頂いている農場からの供給がなかったため、近所の園芸店で材料を購入。

普通のランタン用のカボチャと違い、皮が固いので、けっこう大胆な造形が可能。

電動ドリルに木工用の刃をつけて穴あけ。切りくずがパスタみたいな感じ。


これは伊東豊雄さん風。


今年はどれも、抽象的な意匠になりました。


玄関先に設置。


夜。点灯。「パンチング・パンプキン」と「エキスパンド・パンプキン」。


「ホルスタイン・パンプキン」。


この灯りの色を見ると、晩秋の実感が湧いてきます。

ハロウィンおめでとうございます。

まわりぶろぐ: Halloween News Updates (10/30/'05)

2005年10月27日

うう、涙でスクリーンが滲む。

「ランドスケープ批評宣言」の編集事務所から、増補版に追加する原稿群を送って頂いた。

3年前に出版されたこの本は、一気には売れなかったものの、おかげさまでジリジリと売り上げを伸ばし、ついに増刷することになった。この際、新たにいくつかのテキストや図版を追加して、「増補版」として出さないか、という提案を編集長に頂き、相談したうえ、こちらでざっとテーマを決めて、これという人に執筆をお願いすることにした。

ほとんど、僕が個人的かつ一方的に「この人のこういう切り口のテキストが読みたい」と思う方に、名指しでお願いする、という依頼をしたのだが、短い執筆期間と薮から棒なお願いにも関わらず、皆さん、たいへんお忙しい中、快く引き受けて下さった。

送られてきた原稿はどれもこれも、んもう珠玉のテキストである。少ない文字数という制約に、ご苦労されただろうはずだが(短い文章でちゃんとした論考を書くのは非常に骨が折れる)、テキストにはそれぞれの執筆者の思想と視点と最近の関心ごとが「ランドスケープ」というキーワードを使って凝縮されていて、うう、涙でスクリーンが滲む。宝物を頂いた気持ち。たぶん、来年早々には書店に出るだろうと思われる。買ったほうがいいぞ。みんな(涙声)。

あらためて読んでみると、生まれて初めて共著で本を出すという事態に舞い上がって、ほとんど心理的にハイになったまま1年近く、学生時代の日々を深く後悔しながら必死で勉強し、家族に愚痴ったり八つ当たりしたりしながら死ぬ思いで書いていたときのことや、仲間と議論を繰り返し(山内プチ編との熱い日々。ありがとう談話室滝沢)、急に冴えたことを思いついて大騒ぎしたときのことや、メールでentee氏に下書きを送って「試読」してもらったら、それへの返事が非常に面白く、すぐさま執筆者に加わってもらったことや、さまざまな思い出が生き生きと蘇って、涙で活字が滲む。。。あれ以来4年間、いまだに、そのときに考えた事や思いついた事で食いつないでいるくらいだ。

自分たちで書いた部分は、さすがに現在思っていることとは温度差がある箇所もあるけれど、それだけにまた、今回、こういうふうに新鮮な「補強」ができるのはたいへん嬉しいのだった。謝謝。

the lunatic is in my head

ウサギの向きが、左右反転している。
というツッコミをenteeにもらう。

へええ。
正しいウサギは、月の右側の端っこのごちゃごちゃした部分だったのか。。
僕は、左側の大きなパッチがウサギなのかと思ってたよ。
(というか、自分がこの正しいウサギの形と向きに無知だったことに驚いた。)

あらためて見てみると、左側をウサギに見立てると、たしかに「餅つき」には見えない。

2匹が喧嘩して、左側が斧で殴りつけているところみたいに見える。

上下逆さまにしてみると、「イヌ」みたいにも見えるな。

2005年10月25日

Get the B__ch, Girl.

先週の金曜日。金曜の京王線最終電車は、乗客の大多数が酔っぱらっているので、車内がおぞましく酒臭い。みんなぐらぐら揺れてちゃんと立てないため、朝よりもずっと少ない人数なのに、一人一人の専有面積が増えていて、やらたと「混む」。新宿を出たときにすでに混んでいるが、明大前で井の頭線に接続し、ここで渋谷方面から酔ったガキどもがなだれ込んで来て、事態が更に悪化する。

僕はドア近くの座席の脇の手すりに身を寄せて、なんとか本を読もうとしていた。
明大前で乗り込んで来た若い女性の頭に、あとから押し入った大学生風の背の高い男の子の肘が当たった。女性は(小柄で、けっこうキレイな人だったが)なんか虫の居どころが悪かったらしく、振り向いて男の子を睨みつけ、「なにすんだよ」というようなことを言った。「すいません」と男の子。たしかにちょっとぞんざいな謝り方ではあった。すいませんと言いおいて、すぐさま後ろを向いて、連れのガールフレンドらしい女の子と喋りはじめた。これが余計に気に障ったみたいで、「てめー、謝り方もしらねーのかよ」と女性がカラんだ。男の子が振り向いて「・・・わざとじゃねーよ」「なんだと?わざとじゃなきゃ謝んねーのか?」「すいませんって言ってるだろ」「なんだてめー、女の前でいいかっこしやがって」ここで男の子が逆ギレ。その女性もいささか普通じゃない性格なのか、あるいはよほど不機嫌だったのか、男の子を挑発し続けた。激しい罵り合いが途切れなく続いた。ガールフレンドが袖を引っぱりながら、しきりに小声で「相手にするな」という意味の事を言っているようだった。車内の他の乗客の会話がぜんぶ止まり、みんな目を丸くして(でも目を合わせないようにしつつ)喧嘩を見守った。というか聞き守った。女性のすぐ隣に立っていた僕は、次の駅で3人とも降りてくれることだけを念じた。

祈りは天に届き、千歳烏山で3人は(喧嘩しながら)降りた。ホームで女性が男の子のシャツを掴んだ。そしたら、車内では小声で男の子をなだめようとしていたガールフレンドがいきなり、「なにすんねんこのオンナ!」と、ものすごい声で罵倒しながら女性に掴みかかった。バリバリの関西弁だった。怒った関西弁というのはしかし、スピード感があって凄みがある。当事者の男の子がちょっと唖然とするのが見えたくらい、すんげー迫力。場所とタイミングをわきまえてる、やるじゃねーか関西彼女。頑張れ。そのミュール脱いで頭殴ってやれ。と関西人の僕は一瞬で彼女に加担した(心の中で)。

発車直前、ホームの騒ぎに驚いた顔をしながら、別な若いカップルが乗り込んで来た。「なにあれ」「痴話喧嘩だろ。だいたい男が悪いんだよな。ああいうの」いやー、違うんだけどなあ。と、そのとき、たしかに僕は車内の他の乗客全員と、言葉を交わさないまま「気持ち」を共有したのだった。

2005年10月24日

Behave Not, Kids

土曜日は、関東学院の授業。

先週のフィールドワークの成果をまとめてプレゼンテーションする日。

僕は去年までの様子を知らないので、例年と比べてどうか、というのはわからないが、率直に言って、密かに恐れていたよりはずっと、頑張って形にした成果品が出てきた、と思った。かすかにではあれ、彼らなりの「発見」をしてきたチームもあったし。いくつかのチームはかなり基本的な部分で「外して」いたが、それは課題の趣旨の取り違えのせいだった。中津さんもご自分で言っていたけれど、対象地を「神楽坂」という思わせぶりな有名地にしちゃったのが、余計な勘違いを産む「躓き」になったようで、半分は僕らのせいではある。

しかしまあ、それはそれとして、多くの学生が、既製の決まり文句から抜け出せないのは驚くばかりだ。プレゼンテーションの口上は、「にぎわい」とか「圧迫感」とか「住民のコミュニティがどうのこうの」とか、素人のまちづくりワークショップか何かで頻発しそうな単語のオンパレードであった。こういうの、払拭するのはけっこう大変そうだ。かといって、下手に煽ると混乱しそうだし。

学生がみんな、やけに素直で「よい子」なのも気になる。うっかり「たとえばさ、こういう視点もあるだろ」などと言うと、今度はそれを真面目に受け取って、その視点で材料を集め始めたりしそうな雰囲気で、迂闊に具体的なアドバイスができない(思わずしたけど)。大人しいのは、関東学院のカラーなんだろうか。あるいは、最近の学生に共通したものなんだろうか。恐る恐る出したって、言われるときはメチャクチャに言われるんだからさ、もっと弾けてキレたのを作って来いよ。みんな。

エコロジーとしての老子思想

火曜日。
朝5時に自宅を出て、いつもながら飛行機に乗ってる時間よりも長い時間をかけて到達する成田への道のりに悪態をつきつつ、9時過ぎのエア・チャイナで北京へ飛び、中国の国内線に乗り換えて済南へ。
黄河下流域にある済南市は山東省の省都で、人口590万だかの、経済発展著しい(そんな都市ばっかりだが)街である。今回のプロジェクト、ニュータウン建設が進行中の敷地は、山東省最大のセメント工場の跡地で、市の外れにある、広大な石灰岩の岩山だった。。。

水曜日。
一日中、図面を挟んであーだこーだ打ち合わせし、夕方に市街地へ出て植物園を見学し(なにしろ国土が広くて、都市ごとに気候が異なるので、新しい物件のたびにその土地の植物を勉強する羽目になる)、市の中心部に伊勢丹とカルフールとウォールマートがあるのを発見し、書店で地図やガイドブックや郷土資料をドサドサと買い込んで、タクシーでホテルへ戻る。
同行したクライアントの担当者(30歳の女性)と夕食を摂りつつ、エコロジーの話から老子思想に話題が展開した(老子の話は彼女が言い出した)。孔子の教えはポリティクスで、老子の教えはエコロジー(彼女がそう言ったのだ)。

木曜日。
朝一番の飛行機で北京へ戻り、僕の事務所のエージェントをしてくれている女性に合流してもらって、クライアントの本社で副社長に現地出張の報告を行う。その場で、予想もしていなかった別な新しいプロジェクトのオファーをもらって、目眩を感じつつ図面を受け取る。
OMAに勤めていて、北京在住の(CCTVの現場に貼り付いている)シライくんに電話し、お昼をともにする。クライアントの担当者、Xueさんは中国語と英語。エージェントのLuさんは中国語と日本語。シライくんと僕は日本語と英語。つまり食卓を囲んで「4人全員に一度に通じる国語がない」、という錯綜した言語状況だった。でも、歩く北京グルメマップと化しているシライくんに連れて行ってもらったレストランの中華料理はおいしかった。
Xueさんが、「なぜCCTVはあのような形状のデザインなのか」と、まともにシライくんに質問した。そんなの、お昼ご飯食べながら説明できるような話かよ、と思ったのだが、シライくんは淀みなく「コンセプト」を説明した。きっと何百回も同じような話をだれかれにしてるんだろう。
シライくんは、ちょっとイギリスっぽい、ヨーロッパ風アクセントの英語で、早口にパキパキと話す。かっこいい。それに比べると僕の英語はいかにもアメリカ中西部南部寄り訛りの「会話体」で、なんか田舎っぽい。
お昼を終えて、事務所へ戻ってばたばたと荷物をまとめて空港へ。石灰岩と老子とCCTVの夢にうなされながら最終便で帰る。いやはや。
次回、シライくんには美味しいお寿司屋さんへ連れて行ってもらう予定。

Jack-O-Earth

そういうわけで、あと1週間でハロウィンです。
今年はGoogle Earthも出たことでもあるし(←ってどういう脈絡だよ)、地球儀にしてみることにしました。

今年はまだ、比較的小さいカボチャしか手元にないので、まずは試作のつもりで。

穴を開けずに、カボチャの皮を剥ぐだけの加工で、世界地図を彫刻。


「赤道」部分で上下に分割して中身を掘り出す。


夜、キャンドルを入れるとこんな感じです。東半球。


西半球。


アメリカ大陸。


白いミニカボチャで「月」も作ることにしました。
絵柄はまあ、シャレです。ご勘弁ください。


ウサギが餅つきしている月面。


二つ並べて、「月を従えた地球」です。
The Jack-O-Earth and Jack-O-Moon。

というわけで、ようやくネタがひとつできたので、「まわりぶろぐ」にトラックバックだ!
まわりぶろぐ: 「まわりぶろぐ」自動更新のお知らせ
おお、ちょっと間に合わなかったよーだ。。。

2005年10月23日

Metro GPS Drawing

Life is beautiful: 全てのノートパソコンにGPSが載ったらあなたはどんなサービスを作りますか?

これは面白い。

面白いが、「すべてのノートパソコンにGPS受信機能が搭載されて活用されている場面」というのは、咄嗟に想像しにくい。どうしてかというと、ノートパソコンが使われている場面はほとんど、GPSが役に立たない場所だからだ。

現在のGPSは衛星からの電波を直接受信して機能する仕組みなので、基本的に「屋外」でないと動かないし(窓際でも難しい)、少なくとも衛星を3つは補足しないと位置を割り出せないので、高い建物の多い都市部では、屋外でもしばしば受信不能になる。

GPSは、ナブスター衛星群からの電波受信環境と、GPS電波の受信アンテナと信号処理機能とがセットになった「システム」であるわけで、アンテナとプロセッサが搭載された「GPS『対応』ノートパソコン」だけがあっても、「パソコン総GPS」的事態にはならない。「上空の開けた屋外でノートパソコン使っている人」はあんまりいない。

ということは、「全てのノートパソコンがGPSを活用する」ためには、まず、都市のあらゆる場所でGPSが使えるような、「位置情報インフラ」が張り巡らされていることが前提になる、わけだ。

ということは、それって、ケータイ用の補助アンテナみたいなサブシステムが、いっぱい設置されるとかして、現在では受信/位置情報取得を諦めているような場所、建物の内部とか、地下鉄とか、高層ビルの影などでも「位置情報のログ」が取れるようになっている、というわけだ。

ということはですよ、そんな環境が実現していたら、たとえばeTrexを持って、地下鉄を乗り継いで作る「GPS地下絵」なんてのが作れたりするわけだぞ。

おおおお。それはいい。

ぜひ実現して欲しい、「すべてのノートパソコンにGPSが搭載された環境」。

2005年10月21日

Cover the Hole

人孔。在山東省、済南市。


大きさも形も合ってないけれど、「なんか、できれば両方塞ぎたい」という思いが感じられるレイアウトです。


これは。どれがフタでどれがアナなのかわからない。


これは破れかぶれ。ぜんぜん塞いでない。


これは辛うじて塞いではいる。いちおう数は合っている。


こんなフタがあるほうが逆に危ないような。


この下に孔があるかどうかは未確認ですが、大きさが合ってないことだけは確実。


これはマンホールじゃないんだけど、マンホールかと思って立ち止まってしまったので。
石を貼って作った地面の装飾模様です。しかしマンホールに似てる。


両手を天に突き出して万歳をしているマンホール。


ひとり、気勢を上げている。。。やる気充分。


「シールド・インテリジェンス」。「智」と「能」を封じたフタ。
(聞くところでは、情報インフラのケーブルなんじゃないか、ということでした)

2005年10月17日

黄昏の牛込台地

今週、慌ただしく中国へ出張することになった。
来月前半にも1週間ほど、中国の別な都市へ出張予定。
これから数ヶ月、わりと頻繁に出張することになる。

そういうわけなので、いま、あんまり人民を刺激しないで欲しいんだがなあ。総理。今回は契約の話もあるし。


金曜日。
人の仕事を邪魔することでその仕事に参加したような身振りをする人(オトナになるとそういう人とも折り合わねばならないのだよ。子供たち。)の急襲を受け、余計な時間を費やしたあげくに、勢いで「だったらそんなの僕が家でやってきますよもう」と仕事を自宅へ持ち帰ることにしてしまい、血圧と体温は上昇してるのにやる気ゼロという捻れた状態でうなだれて乗った終電がまた、遅れていやがって、酒臭い金曜の車輛に閉じ込められてノロノロ運転という、まさに泣きっ面にハチ的な帰路。

降りる駅の一つ手前で、ドア際に立った僕の目の前を、地図メカニックが降りていった。
お仕事疲れだろうか、目が真っ赤だった。。。

急に、人の仕事を邪魔することでその仕事に参加したような身振りをする人との折り合い以外に、楽しいことが山積みになっていることを思い出した。ふっふっふ。
や。なんか、がんばろうとおもった(←うなぎダイアリー風再起)。

土曜日。
大学のクラスの演習、フィールドは神楽坂周辺。
田島さんが「地図を自分で持って来た人は?」と尋ねると、なんとゼロだった(ネットで『神楽坂』と検索し、グルメマップみたいな地図を印刷して持参した子はいた)。

キッズ。課題が一杯で今週は時間が、っていう言い分はわからなくもないが、「仕事ワールド」では、忙しさの桁が違うんだぞ。一日中「勉強していてよい」という特権的事態がどれほど輝かしくも貴重なひとときであったか、ということを、きっと数年後に思い知るだろう。

演習の集団は毘沙門天の門前に集合し、坂道や路地を蛇行しながら台地を南へ下った。
数人の講師で25人もの学生たちを束ねつつ歩いていると、なんだか牧羊犬にでもなったような気分。

江戸地図を見ると、牛込台地の先端には、台地の端に社寺がずらりと並んでいて、神楽坂は都心とお寺エリアの中心部を結ぶ門前町だったみたいである。艶っぽい雰囲気は精進落としの名残かもしれない。昔から町人地だった谷筋は、いまでも低層の店舗住宅が並んでいる。住居表示を見ると、神楽坂から市ヶ谷にかけて、古い町名と町割りがわりとキレイに残っている。北町、中町、南町は、背割りの区画になっていて、東京では貴重な「道を挟んだ町内」である。坂の途中から南を眺めると、九段の台地が見える。神田川の谷の「河口」である。武蔵野台地はそこで終わり。その先は、松戸の台地までずーっと埋め立ての下町と湿地帯。江戸時代、「御城」はほんとに、海に突き出した半島の先にあるように見えただろう。

一旦また集合して、次週に提出する課題の説明があり、5時7分に日が暮れた。その日のうちに外堀を越えて街を見に行くガッツのあった学生チームと一緒に、靖国神社の境内まで足を伸ばして帰った。

日曜日。
歯科へ行き、帰りに眼鏡店でメガネを新調し、書店に立ち寄ってドサドサと本を購入した。
「複雑な世界、単純な法則」が非常に面白かったので、その「続き」で「SYNC」を買ってみる。「出張の友」の予定。

2005年10月13日

Get a map.

地図にはあらかじめすべてが描かれている。
(阿部仁史・小野田泰明・本江正茂・堀口徹編著「プロジェクト・ブック」彰国社、2005)

「プロジェクト・ブック」の「地図を語れ」に正しく述べられているとおり、地図を「読み込む」のは、ある観点から記述されたその土地の「ストーリー」を、その観点から理解できる限りにおいて理解し尽くして、そのことによって逆に「地図に描かれていないもの」「地図が描き切れないもの」を推し知るためだ。ひとつの地図を徹底的に「読解」する。あるいは様々な種類の「地図」、地形図や道路地図、住宅地図、衛星画像、植生図、地質図、人口集中地域図、「古い」地図、などなど、を見比べ、重ね合わせてみる。そのようにしてその土地を「地図的に味わう」ことで、そこに流れる時間や生態や人々の営みの「ざわざわ」が、気配のように立ち上ってくる。

地図を眺めただけでその場所のことを知った気になってはいけない、などという警句があるが、それは当たり前である。どんなに綿密にスタディして、それを確認するくらいのつもりで出かけても、実際にその場所に身を置いたときには必ず予習を超える驚きがある。そして、予習はその新鮮な驚きを決して減じたりしない。むしろ、地図上で思いを巡らしていたからこそ出会う発見がある。重要なのは、地図を舐めるように眺めているうちに、その土地への一種切実な「思い入れ」が芽生えることである。好感を抱いて接近するのでなければ、フィールドワークの成果なんてろくなものにならないと思う。

今週末、都内でクラスの学生たちとフィールドワークを行うのだが、中津さんや田島さんの方針で、余計な先入観を排する、という意向のもと、参加者をできるだけ「白い」状態で街へ送り出して戸惑わせ、自分たちの「手持ち」の「都市記述言語」の貧弱さを自覚させ、経験させる、ということが企まれている。だから、事前に詳しい地形図や歴史地図を配布したりするのは、演習の趣旨からは外れているのである。

でも、僕としては、学生たちがそれぞれ自分なりの「予習」をしてきてくれるといいなあと思う(望み薄なんだけど)。少なくとも集合場所の周知でもって標的となる地域はわかるわけだから、1万分の1地形図とか、Google Earthの鳥瞰写真くらいは印刷して持って来てほしいなあ。GPS買って持ってこいとまでは言わないからさ。国土地理院の地形図は、大きい書店に行けば売ってるよ。

2005年10月12日

何かが道をやってくる

まわりぶろぐ: ハロウィンまであと20日!

おおお。
こりゃ、こうしちゃいられんぞ。

と、焦りつつ(何しろ、今年のハロウィン企画をまだ何も思いつかないので)、上記事のリンクのひとつを何気なく見てみたら、

:::::::Keik's Fruit & Vegetable Carving Homepage:::::::

野菜/果物のカービング(彫刻)の先生のページ、そこにある「作品集」:

Carving Works/Keik's Fruit & Vegetable Carving Homepage

うおおお。すげー!スイカがすげー!「葉牡丹」みたいじゃないか。
今年は「細かい細工」で攻めようかと思ったりしていたのだが、いきなり木っ端みじん。
よし、路線変更だ(笑)。

2005年10月11日

本郷のスリバチはクラスD。

去る10月9日、東京スリバチ学会フィールドワーク・本郷編が行われました。

小雨降るなか、参加して下さった皆様、お疲れさまでした。

さすがにというべきか、本郷台地に切れ込んだスリバチ地形群は、なんかこう、時間の重みというか、文教地区の香り漂う、湿っぽくも味わい深い「凹み」でした。地元自治体によって、この「下町の残存」が観光資源として意識されつつあるため、脱色アスコン舗装とか文人住居跡めぐり看板が目についたり、他の「文学系まち歩きグループ」(おおむねリタイア素人カメラマン親父と文学系マダムの混合集団)と何度も遭遇したりしましたが、それを置いてもなお、興味深い探索でした。菊坂はDカップ。

石川の個人的なトピックとしては、

1、出張中にも関わらず、仕事の間隙を縫って津久井さんが飛び入り参加。初めてお会いした。初めてお会いした気がしなかったけど。もうちょっと話したかった。

2、中央大学、中沢研より、「アースダイバー」の地図を作られた深澤さんが参加。よーし。次はぜひ、中沢先生もお招きしよう。

詳しくは、スリバチブログにて。現在、会長にブログの使い方を教授中ですので、そのうちにレポートがアップされるはずです。


これは、菊坂の底で見つけた「攻撃する園芸」。
ネコ避けのディテールだと思われる。


ナツヅタを絡ませた、典型的ツタハウス。

このツタハウスの瞠目は、ピロティの天井にまでびっしりキレイにツタが生えているところです。

グリーンシーリング。「木漏れ日の天井」。木漏れ日はないか。

2005年10月10日

遷移する髪色。

月曜日(休日)。

髪を切りに行き、担当の美容師さんにまたいろいろと話を聞く。

調布を拠点にして祖師谷と笹塚にも出店しているそのサロンでは、月に一度、スタッフの研修が行われている。去年は、それぞれ街へ出て、良いと思った(ヘアスタイルの)人物や、気になった建物などの写真を数十枚撮ってきて、集まってお互い講評する、という課題があったそうだ。なんか、僕が手伝ってる建築学科の演習の課題みたいである。

今年の研修は色彩理論の基礎をやっていて、絵の具で色相と明度彩度のマトリクスを作ったり、暖色系の濃淡だけで花を描いて、一点だけ「黒」をポイントにする、などという課題がある。「作品」を見せてもらったんだけど、けっこう高度なことをやっている。

いま色彩を勉強するのは、現在、美容的に、カラーリングがホットな技術だからなんだそうだ。新美容出版から出ている、「DaB」というサロンのカラースタイリストが執筆している、カラーリングのマニュアル本を見せてもらった。最近では「ダブルカラー」ということが行われている。これは、地色の頭髪にいきなり染色するのではなく、まずブリーチしてからさらにカラーリングをする、という手法である。そうすることで、独特の透明感というか「頭髪的素材感」のある、微妙な色調のヘアカラーを施すことができる。

ブリーチをすると髪の毛が傷むため、通常のカラーリングよりも早く色が褪せる。これは、頭髪のキューティクルがダメージを受け、脱落しやすくなるためだ。しかし、このプロセスも「カラー」の一部なのである。つまり、ダブルカラーは「一ヶ月かけて色が変わってゆく」カラーなのだ。

これは面白い。ダブルカラーというのは「動的デザイン」だというわけだ。マニュアル本には、その一ヶ月の変化そのものをコントロールするために、ブリーチの工夫(脱色と脱染の違い、薬品による差、ダメージコントロールを確実にするための初期ダメージの見極めなど)や、変色の原理と操作(褪色と変色の違い、重ねる色の組み合わせ、メーカーによる薬品の違いなど)などが、モデルの実例写真とともに解説されている。カラーリングに限らず、頭髪の「加工」のための技術や素材は日進月歩のようであって、こういうの、キャッチアップするだけで結構大変そうだ。

カラーリングが動的デザインなら、カットの「フォーム」だって、髪の毛の「伸び」を前提にした、髪型の変化をデザインする、という手法がありうる。奥が深いぞ。

現代住居コンセプション

金曜日。
夜、出版パーティーに出席すべく、銀座のINAXギャラリーへ。久しぶりに大川信行さんにお会いしたり、今村さんと初めてお会いしたりした。

INAX出版 HOME
「10+1series 現代住居コンセプション 117のキーワード」
監修:プロスペクター(南泰裕+今村創平+山本想太郎)
『住居をめぐる概念/構想/状況/現象について、117のキーワードに即した多彩な観点から考察し、住居に関する新しい知見を構築する。税込定価2310円(本体2200円)』

これの一隅に寄稿させて頂いたので。
出版おめでとうございます>プロスペクターの皆様、および各方面。

装丁は、INAX出版のこのシリーズお馴染みの判型の、まあ小難しい感じの本である。50人以上の書き手が、「住居」をめぐる117個の「キーワード」をタイトルにした文章を寄せている。開くと、いきなり南泰裕さんの前書きで、冒頭にドゥールズ/ガタリが引用されている。でも、ここで「げ!」と閉じて立ち去っては損である。僕も実際に手に取るまでは(見かけからしていかにも)もっとずっとメタな小論集のような本かと思っていたんだけれど、決してそんなことはなく、すぐれて具体的かつ「まとも」な本である。編集担当の方に伺ったところによると、南さん今村さん山本さんらはけっこう細かく厳しく、集まった原稿のテキストを読み込まれたそうで、「監修意図」がそれなりに反映されているのだろう。

前書きで南さんが、この章立ては住宅の設計フェーズとシンクロすることが目論まれているので、設計演習や、実際に住宅を構想/設計する際に、作業の段階に従って読んでみるのもいいよ、とお薦めされている。うお。そういう読み方をする際には僕の担当部分は飛ばして読んでくださいませ。全体のノリがわかっていれば、もっと役に立ちそうな内容を考えたのだが。というか、編集意図をもっとちゃんと聞いておけばよかった。いや、それにしちゃあ執筆期間が短すぎだったよなあ。まあいいや。間もなく店頭に出るので、いいから買いなさい。あなたもあなたも。

土曜日。
関東学院大学へ「出勤」。先々週に出した課題の発表。演習の「段取り」がなってなくて、しかもクラス開始時間に講師が揃っていなかったりして、学生さんらにちょっと悪いことをしてしまった。課題の成果はまあ、どういう水準を期待するかによって評価はぜんぜん変わるだろうが、僕としては、予想していたよりはずっと手応えのあるものがいくつか、出てきたと思った。来週は皆と一緒に街へ出るので、それが楽しみ。

2005年10月 9日

役不足の罠。

●やくぶそく【役不足】 割り当てられた役目が軽すぎる(て、それに満足出来ない)こと。「----を言う」(新明解国語辞典)

告白するが、僕はいままで、まるで逆さまの意味だと思っていた。というか、あまりそんなに深く考えていなかった。

試みに検索すると、

役不足である - Google 検索

驚いたことに(というか予想通りというべきか)、もうほとんど「誤用」の文例しか出てこない。それも、けっこうちゃんとした文章のなかで誤用されている。多くは、「自分自身の力不足」という意味よりも、「この装置はこうした使用には役不足である」というような用法で使われているようだ。「役に立つには性能が不足」という意味に取りやすいんだろう。

これはもう、この誤用はかなり「普及」しちゃってる、と思った方がいいんじゃないだろうか。
いや、いっそこの言葉の意味を新しく変えてしまえ、と主張したいんじゃなくて、ことさら「正しい意味での『役不足』」をあえて使って見せたりすると、余計な誤解を生むんじゃないか、ということである。「この程度の軽い仕事では、あなたが担当じゃあ役不足ですね」などと言ったら、当人を軽んじた発言だと受け取られる可能性がある。かといって、知ってしまった以上、わざと誤用することもできないし。

つまり、今後「役不足」は避けて通った方がいい、ということだ。やれやれ。

2005年10月 7日

モヤシ栽培家

日本の建築家占い

うわはは。普段はこういうの通過するんだけど、さすがにこれは思わずやってしまった。。。

石川初さんは山本理顕 建築家です!

● 山本理顕さんのあなたは、楽天家のロマンチストです。見かけが温和でおっとりした感じなのでのんびり屋に見られがちですが、実はかなりの合理主義者。何事も手際よくテキパキこなす、しっかり者です。正義感も強いので、間違ったことや理不尽なことは黙って見過ごせません。また、何事も真剣に取り組む情熱や熱意も兼ね備えています。そんな強い意志を持つ反面、デリケートでロマンチストな一面も。大きな壁にぶつかったとき(コンペの案が廃案にたとえなっても)は、クヨクヨしないよう心がけてください。本来の楽天家気質を発揮していれば、必ずや乗り越えることができ、さらに一回り成長できるはずです。直感力にも優れているので、芸術分野などで才能を遺憾なく発揮するでしょう。
● 石川初さんはもやしを育てると幸せになれるでしょう。

賭けてもいいが、僕の知り合いの誰一人として「温和でおっとりした感じ」という評価はくれないと思う。でも、そう言われてみるとモヤシ育成には興味があるな。「幸せになれる」のならそれでもいいか。モヤシ栽培家。

via: 浮き床

10月はたそがれの国

月曜日。
中国が国慶節に入ったため、いきなり連絡がぱたっと途絶えた。
対中国プロジェクト的には静かな一週間の始まり。

火曜日。
親会社的会社(面倒な言い方だが、そういうものなので)の、元同僚から、建築設計の新人がこぞって参加しているアイデアコンペのために、「触発レクチャー」をしてくれという要請をもらって、出張ジオ講義。

水曜日。
施主のデベロッパーの方に、グッドデザイン賞受賞のささやかな祝賀会にご招待頂き、銀座の料理店へ。お店はビルの6階にあったのだが、道を挟んだ真向かいに、半透明の覆いを纏ってファサードが姿を現しつつある伊東豊雄氏のミキモトのビルが立っていた。ホルスタイン乳牛柄。真横から見てもちょっとした眺めだ。まあ、いろんな見方言い方はあるとして、なんかもう、基本的に楽しそうに作ってるみたいな感じがするよな。

木曜日。
夜、飯田町の日建設計にお邪魔した。日建の三谷さんに、雑誌に連載する予定の、ラ系記事のためのアイデア会議にお誘い頂いたのだ。伺うと、会議室には、その雑誌の編集部お二人(一人は編集長)、三谷さん、プレイスメディアの吉村さん、苑環境計画の鄭さん、オンサイトの戸田さんがおられた。テーブルを囲んで企画の趣旨を拝聴しつつ、これは僕では役不足(←追記。誤用の例。)なんじゃないかと思いつつ、でもブレストではつい盛り上がるという悪癖を発揮しつつ、帰路の電車のなかで我に返り、ううむ、これはやっぱり荷が重いぞ、と、騒いだのを後悔するという。いつもの調子なのだった。

こうした企画に対するに、いつも僕が目指すのは、自分の思いつきを自分で面白がれるか、ということである。出版されたあとで自分で読み返したりして、うわはは、いやそーなんだよな、と笑えれば勝ち、というような。ところが、今回は三谷さんに、まあ、あんまり自慰的にならんようにしたい、などと釘を刺されてしまった。自慰(というか自嘲というか『自笑』というか)を我慢しながら、「人に役立つ」記事をつくる、というのはもっとも不得意とするところなのであって、いや、いい加減にそういう仕事もできるようにならんといかんということなのかもしれないな。ま、幸い、いささか時間はあるようだし、ゆっくり考えよう。ふー。

2005年10月 5日

eTrex日本語カラー版発売。

eTrex Vista C 日本版
eTrex Legend C 日本版

ほほう。

値段はまだちょっと高いが、GPSMap60CS-Jと比べれば、LegendCなら4万円くらい安い。
僕はいま使ってる60CS-Jよりも、eTrexのカタチが好きなので、このシリーズがこうして残るのは嬉しい。

これも気になる。
explorist500 J

ただ、形も性能も申し分ないのだが、「explorist」っていう「名前」がいまひとつなのだ。
「エクスプロリスト」。ううむ。なんか、かわいくない。
その点、「イートレックス」てのはいい響きだ。eTrexの物体的なサイズと、機能的な「できること」と、名前の「感じ」がじつに、うまく一致してるような気がする。

GPS受信機に限らないのだが、なんというか、製品の「キャラ」に「製品名の冴え」のピントが合っているものと、そうでないものがある。いや、これ、説明しろと言われても困る、まるっきり、僕が勝手に抱く「感じ」なのだが。

たとえば、「iMac」はすごくいいと思うが、いまだに「iPod」には違和感がある。ほかに呼びようがないので「アイポッド」と呼ぶけれど、もうすこし何とかならんかったのか。iPod。「クリエ」とか「バイオ」とか「サイバーショット」とか、ソニーの製品は軒並み駄目である。「ウォークマン」なんか、昔っから名前だけが嫌だった(クリエは愛用してるけど)。「Photoshop」「ThinkPad」「Exel」は好きだ。「Illusurator」「Word」「PowerPoint」は変だと思う。イラストレーターなんか、「.ai」っていう拡張子も嫌だ。でも、「.doc」はなぜか好きだ。その線では、「.html」「.exe」なんか好きだ。「.jpg」は仕方なく使うけど、本当は「.gif」のほうが好み。

いったいどういう基準なんだ、と、だから聞かないで下さい。

2005年10月 4日

GOOD DESIGN AWARD

GOOD DESIGN AWARD(建築)

こうして見ると、自転車置き場から空港のターミナルまで、さまざまなものが入賞してる。
ちなみに、僕のお手伝いした集合住宅も3つ入ってる(仕事の性格上、物件数だけは多いので)。
塚本さんが審査委員のひとりだったのか。。。

東京スリバチ学会よりお知らせ/お誘い。

東京スリバチ学会のフィールドワークは、今度の日曜日です。
10:30AMに東京メトロ丸の内線本郷3丁目駅改札口に集合ください。
当日飛び入りも歓迎。

今回、特にお誘いメールを個別に差し上げていないので、これまで参加されたかたも、どうぞ当日ふらっと来てください。

以下は予習用画像。

探索予定のスリバチ周辺地形。

しかしまあ、この神田川下流のあたりの台地と谷間の地形は急峻で過激です。

本郷周辺の拡大。等高線は2m。

本郷の台地は、けっこう切れ込んだ谷間が多く、期待させてくれます。

同じ縮尺の空撮写真。

台地上、および斜面に緑が残存しています。
谷地形のところでは、地形に沿った土地割りが見えます。

探索予定地域の鳥瞰図。

Powerd by Kashmir3D

街歩きには絶好の季節となりました!
週末の天気はちょっと怪しそうですが、
お伝えした通り、今度の日曜日にフィールドワークを開催いたします。

東京スリバチ学会 会長 皆川典久
(副会長・石川初 記)

2005年10月 3日

チタンとコバルトと何とかの合金。

測量・土壌調査も終わり、この日曜日から掘削、仮設の山留めをしている状態。

今回は基礎から全部プレキャストで、いまは本体を工場で作っているところ。構造体は金属。セラミックの仕上げもあるのだが、それだと、機能的には不必要な「意匠」だと見なされ、補助金が下りないため、事業者が負担する建設コストが膨大なものになってしまうのだ。
再来週、ウワモノ設置工事。

以上は僕の歯の治療の話なのだった。

Movable Type 3.2断念。

  • Movable Type が3.2正式版としてリリースされた。スパム対策やら、記事の編集やら、性能も使い心地もよくなった、というふれこみで。
  • 僕がレンタルしているサーバーにて、アップグレードの方法を解説した記事も出たため、週末にかけて作業してみるつもりでプログラムを入手し、言われるままにmt-config.cgiの中身を修正し、アップロードして、パーミッションを設定してみた。
  • アップグレードは、入手したファイル群をそのまままるごと転送し、アップグレード用のcgiをボタン一発で実行するだけで、たしかにこれは便利。
  • ここまで正常に動いてる、ということは、実行環境としては大きく間違ってはいなかったようだ。
  • 「再構築」不能に陥った。僕はこのblog以外に、同じサーバーに2つblogを作っているが、保存記事の少ないそれらはうまく再構築できたのに、メインのこれが再構築できない。再構築が始まってしばらくすると「500エラー(Internal Server Error)」という画面が現れる。
  • mt-cgiにログインし、管理画面の「テンプレート」操作ページから、メインインデックスを再構築すると、なぜか、5回に1回くらい成功し、そのため一時的にメインページ(index.html)だけが更新された。
  • そのうち、この方法でも動かなくなった。
  • 転送モードを変えてみたり、ftpソフトを変えてみたり、パーミッションをいじってみたりした。
  • どれもまるで効果なし。
  • メカ元永さんのアドバイスに従って見るも、エラーの中身は見れない。
  • この貸しサーバーのサポート掲示板を見るに、似たような環境で同じエラーによる困難は頻発している模様。
    「MT3.2は実行時にサーバーに過大な負担を強いるようだ」との記事を発見。
    小粋空間: 3.2-ja 再構築時のメモリ量増加について
    Ogawa::Memoranda: MT 3.2でrecently_commented_onとBerkeleyDBに嵌っている人が多い件について
  • どうやら、データベースを作って、閲覧するページを動的に生成するモードに切り替えれば改善されるらしい。
  • すでにこの時点で、自分が意味のあることを書いているのかすら不明。
  • いや、記事なりコメントなり付け加えるたびにcgiが作動してファイルを作り直す、というやりかたが、いささか古めかしい方法らしいことは「なんとなく」わかるんだけど。そんなことをして、さらに見たこともないようなトラブルに陥った場合、もう自分で何かをどうこうしようという気にならないだろうと思われる。
  • そもそも、余計な作業も苦労もなく、掲示したりリンクしたりコメントしたり更新したりできるようにweblogにしてるんだから。
  • これ以上、このサブジェクトで気苦労するのがばかばかしいため、元に戻すことにし、mt関係のディレクトリをあっさり消去し、まるごと保存してあった以前のフォルダをそのまんま転送し直した。バックアップしたときに保存しそこねていたファイルがあったようで、エラーが起きたりしたが、さらに以前に保存してあったデータからそれらのファイルを「補充」したら、動くようになった。
  • まだ何か、僕の知らない不具合が進行している可能性はあるが、わからない。見た目は正常。
  • 結論:当分、このままにすることにする。やれやれ。


    追記:おお。うまく更新できた。まったくもう。もっと慎重に「お勧め」しろよなロリポップ。