2005年9月27日

スリバチ学会よりお知らせ

スリバチ会長よりお知らせが回って来たので、以下、告知します。


スリバチ学会フィールドワークのご案内

ご無沙汰しております。涼しくなってきたのでフィールドワークを再開します。
日時:10/9(日)
集合:10:30AMに東京メトロ丸の内線本郷3丁目駅改札
    本郷界隈のスリバチを散策、
    15:30頃、茗荷谷駅にて解散予定、
    下町情緒たっぷりのフィールドワークです。

小雨決行・雨天中止。
当日に判断がつきかねる場合などのため、連絡先をお教えしますので、
参加ご希望のかたは石川までメール願います。
hajimebs@gmail.com

当日飛び入りも歓迎です。

※今後の予定

  11月初旬:スリバチ学会分科会都営住宅編フィールドワーク
  12月初旬:文京区のフィールドワークその2


東京スリバチ学会
会長 :皆川典久
副会長:石川初 

今回は久しぶりに石川も参加予定です。
まち歩きに興味のあるかた、ぜひどうぞ。
特に、M先生の輩下の、Geko軍団(GPSを携帯したラ系学生集団)方面からの参加が期待されています。わかってますね?君たち。

Garmin Earth

Google Earth Blog: Garmin Supports Google Earth

GarminのMapSource(地図機能つきGPSと連携できる地図ソフト)に、Google Earth対応のβ版がリリースされていた。

上記の記事にあるリンク先からダウンロードできる。インストールすると、既にインストール済みのMapSourceがアップデートされて、「Google Earth連携機能つき」になる。

MapSourceでGPSからダウンロードした軌跡を表示。「View」メニューに、「View In Google Earth」という項目がある。

それを選ぶと、いきなりGoogle Earthが起動して、GPS軌跡が表示される。軌跡はそのまんまGoogle Earthで保存できる。

表示しているのは3日分の最寄り駅〜自宅間の通勤径路。


おおお。通勤Earth。

Landscape Design Student Exhibition2005

中津先生に教えて頂いた。
Landscape Design Student Exhibition2005
2005年度、首都圏のラ系学生による「作品」の展示と講評会、学生によるシンポジウムなど。

11月19日(土曜日)、プレゼンテーションと講評会に、「審査委員」として呼んで頂いています。
関東学院の演習と重なってるんですが。どうしましょう。>中津先生。

「プログラム」→「講評会」を見ると、「最優秀賞」のほかに、「各審査委員賞」というのがある。ということは、「イシカワハジメ賞」というのがあるわけだ。ううむ。「イシカワハジメ賞!賞品はイシカワさん自作のピクニックTシャツ!」とかそういうのでいいんだろうか。友達が「最優秀賞」や「学生賞(たぶん参加学生による投票)」「三谷賞」「枡野賞」なんてのをもらうのを横目で見つつも、貰いたいかなあ。イシカワ賞。「イシカワ賞だったらいりません」なんて辞退されたらどうしよう。なんか、僕の名前じゃない賞にするか。「地表系賞」とか。

2005年9月21日

Ground Rsolution

google Earthの高解像度写真の範囲が広がっていた。


霞ヶ浦から甲府まで。

解像度の差がモザイク状に現れるので、広域の衛星写真としてはあまりキレイでなくなる。
しかし、何の都合で、どういう順番で追加されるんだろう。


帯状に追加されている部分を、視点を傾いで眺めると、なんかいかにも人工衛星が移動しながらスキャンしていった、という感じ。

つくば近郊もカバーされてる。

おー。芝生のアンジュレーションまでよくわかるなあ。
写真には深い意味はありません(←内輪受けモード)。

追記:
牛久の大仏はんも写ってはります。

真上から撮影してる。影がすげー。ていうか影がなかったら何だかわかんないところだったな。

2005年9月19日

ようこそ地球さん。

日曜日。

急に、どうしても車があったほうが良い状況になり、レンタカーの予約が間に合わなかったため、OM氏に電話して、OMジムニー・ターボをお借りした。

僕はこの、ハンドルが重くてサスペンションが固くて、走るとキャンバスがバタバタいう軽自動車がけっこう好きである。普通の乗用車では味わえないような、舗装の凹凸や走行速度や外気温がそのまま、手足に直に伝わってくる。単車に乗ると、路面の「摩擦感」というか、気温や湿度の変化や、それによって変化するアスファルトの「固さ」まで、全身の神経に伝わってくる、あれに似てる。

そういえば、以前、太田さんに「似合ってる」と言われたことがあったけど、僕はこういう、ちっこいオフロードにでも乗ってるような雰囲気なのかもしれない。

今週の通勤本向け在庫。

・広瀬弘忠「人はなぜ逃げおくれるのか ---災害の心理学」集英社新書、2004

「911本」に関連して。

・ブライアン・サイクス著、大野晶子訳「アダムの呪い」ソニーマガジンズ、2004

ちょっとジェンダーを巡って。基礎知識も何もないのだが、差し当たって「手がかり」として。

・稲葉振一郎「『資本』論」ちくま新書、2005

・最相葉月「あのころの未来 星新一の預言」新潮文庫、2005

この著者は、着眼点はそれなりに面白いと思うのだが、何かいまひとつズレてるというか、そこここに誤射と飛躍が感じられるのと、いささか芝居がかった文章が鼻についてしまい、「絶対音感」などはけっこうくたびれる読書だった、んだけど、題材が星新一なので看過できず、文庫版化を期に、おそるおそる買った。それにしてもいくらなんでも「預言」はないだろう。編集者の誰からもチェック入んなかったのかよ。。。

Beat the boat (BlogPet)

そもそもからして、小さい会社なのに、10人乗りのボートにメガホン持った人が4人乗ってるような状況で、レースのたびに、なぜスピードが出ないのか、メガホン持った人が集まって会議してるという。
そのうえ各自が営業もマネージメントもやれというのは、つまり残り6人の漕ぎ手に、片手でメガホンを持てと。
あのね、降りるつもりないんなら、せめてオールを持ってくれませんかねえ?

*このエントリーは、BlogPet(ブログペット)の「ボブ」が書きました。ほんとですってば。

2005年9月14日

矩計(カナバカリ)ハウス


自宅の近所に最近出現した「矩計ハウス」。


道路の拡幅に伴って、計画道路敷地にはみ出していた分を「切り取った」、RC造のマンションです。


近くで見るとけっこう過激。構造体を見せたカット模型のような。すげー。


これがまた、ちゃんと真面目にデザインされているところに好感を持ってしまいます。
もともとの二丁掛けタイルの外装より、こっちのほうがかっこいいじゃんよ。
最初からこのノリで全部作ったほうがよかったんじゃないかと思うほど。


新しく設けられたエントランス付近。


奥の駐車場側から見た、反対側の妻面はこんな様子。
たしかに、以前はこういう風貌だったような。


屋根に、補強のためらしき構造体が3本、ツノみたいに生えてます。
手前の壁が減ったからか。
既存の屋根の防水はやり直したんだろうなあ。

2005年9月13日

(Non Gender Specific) Person Hole

(タイトルに深い意味はありません)

自宅の近所、最近建てられた集合住宅の横を通る細道。

近づいていっても、ぜんぜんマンホールの気配がしない。


そんな奥に隠れなくても。

でも、周囲はちゃんと化粧ブロックで積んであるし、上は細目のグレーチング。
妙に「待遇」がいい。

ていうか、嵩上げしたほうが安かったんじゃないかと思うが。

2005年9月 9日

「地形は呼んでいる」

先週、今週の通勤本。

・竹村公太郎「土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く」PHP研究所、2005

荒俣さんの推薦文に釣られて買ってしまった。
都市を「読む」手がかりとして、ありがちな自然・環境決定論でなく、治水や土地造成などのインフラに注目してみる、という視点は興味深い。たしかに「インフラ」は、人の営為としての都市と、土地の自然との拮抗が像をなしたものであって、その成り立ちを解読する知識とコツを持てば、世界の都市に普遍な部分や、その土地固有のユニークな事態が浮かび上がる。のだろう。
しかし、(書名から)何となく予想していたんだけど、事象の取捨選択の恣意さと、結語への遠すぎる飛躍と、著者のなんというかちょっと芝居がかったような大仰な文章に辟易してしまった。

いや、面白いところが全然なかったわけではない。
たとえば、大正時代から行われた、石狩川の大規模な河川ショートカット改修は、洪水調節だけではなく、流速を上げることで川底が浸食させて水位を下げ、周辺の泥炭湿地の地下水位を下げて農業に適した土地へ乾かすという、流水を逆手に取った地域排水計画でもあったのだそうだ。土木って凄いなあ。オサダさん知ってた?その分野では有名な話なのかな。

・中沢新一「アースダイバー」講談社、2005

これも「恣意性」と「飛躍」は、ある意味では「土地の文明」以上に甚だしいが、目のつけどころというか、土地のどういうところに惹かれるか、という「感じ」が、東京スリバチ学会なんかと重なっていて、シンパシーを感じてしまうのだった。街歩きに出たくなる本ではある。

・田中正大「東京の公園と原地形」けやき出版、2005

これはネタ満載。著者は東京近辺の、特に「谷津」地形を巡る。それが「公園」なのは、公園にはしばしば谷津地形が「ナマ」で残っているからだ。もちろん、何もかも手つかずの地形がそのまんま残っているわけではなく、公園化される以前に大名庭園だった場所ではその庭園化の痕跡があったりする。しかし、庭園や公園は多くの場合、土地を大造成して「使える乾いた平面」を確保しようとするよりも、谷津の「谷津性」を温存する方向で利用されている。

宅地開発で失われた谷津地形も挙げつつ、愚痴っぽくなったり、文明論に飛んだりもせずに、その場所の地形の「受け取られかた」の歴史を淡々と語るような、抑制の利いた文章も気持ちいいし。今尾恵介さんの文章にちょっと似てる。冒頭、「地形は呼んでいる」と著者はいう。その「気持ち」、僕はたぶんわかります田中先生。

・進士五十八「日本の庭園 造景の技とこころ」中公新書、2005

ええと、また後ほど。。。