2005年7月15日

The Earth According to Google

ここ数日で(しかし、ここ数日で、というこのスピードが凄いな。考えてみたら。)、GPSの軌跡を表示できる地図が、いきなり桁外れのスケールに拡大したので、いままでお蔵入りになっていた、たとえば「東京〜ニューヨーク」なんていうログをまともに描画できるようになった。

これは、以前ウチの事務所で働いていたタケダさんが取ってくれた、アメリカ旅行のログ。実に律儀に記録してくれていて、しかもGoogleのお陰でアメリカ国内の詳細空撮写真を見れるので、ケネディ国際空港のマンハッタン寄りの滑走路へカーブを描いて降下していく様子なんかが着陸まで含めてキレイに(離着陸時には電源を切りましょうね。みんな。)


以前から、東京からアメリカの東海岸へ飛ぶのに、アラスカの上空を通過してゆくのがなんか、妙な感じがしていたんだけど、「地球儀」のごときGoogle Earthを見てみると、北へ弓なりにカーブしていたのは地図の投影方法による「ゆがみ」なのであって、じつは球面上では「まっすぐ」向かっていたんだ、ということがいきなりわかる。考えてみれば当然なんだけど、こうやって手に取るように見せられると、ビックリしてしまうのだった。


僕はかつて、北を上にしておかないと地図が読めなくて、カーナビですら常に北を上にして表示していたのだが、あるとき、ふとeTrex Legend-Jの地図を「進行方向を上」にしてみて、急に、「進行方向を上にしておくことは、『地面と地図をシンクロさせておく』ということなんだ」と、天啓のように腑に落ちたことがある。それ以来、地図を見ながら歩くときは、「縮小した地表のインデックスと、リアルスケールの地面との間に自分がはまり込んでいる」というような感じがするようになった。

ここ数日の興奮もそれに似てる。なんかこう、自分の「地表感覚」に揺さぶりをかけるような、新鮮な「ヤバさ」の匂いがするぞGoogle Map / Keyhole。次の課題は、更新された地表感覚をいかに実際の地面にフィードバックするか、ということである。ふっふっふ。ママチャリに油注さなきゃ。

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コメント

ふと思ったのですが、石川さん、身近に地球儀は置いていますか?

ところで、Google Earthの引きの絵は、この↓世界へ我々の認識をつないでいってくれる予感がします。
http://4d2u.nao.ac.jp/
Mitakaというアプリをダウンロードして使えるのが感動的。これマジですごいんですよ。ご近所ですが。

うわっ!

すげー!これ。Google Earth の「続き」だ。太好了!

こうなると宇宙空間に軌跡を描きたいな。

でも、ナブスターより「上」に行っちゃったら、GPSどうやって受信するんだろ(そういう話ではない)。

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