2005年7月26日

路上の質問

先週から今週の通勤本。

五十嵐太郎「現代建築のパースペクティブ 日本のポスト・ポストモダンを見て歩く」光文社新書、2005

これはネタ本として最高だ。
取っ掛かりとしてはとても良い入門編だと思う。
ただ、初出媒体への発表の時期と現在との時間差を感じる箇所もある。ことに、「最近の若手建築家」について論じたくだり。たとえばアトリエワンの都市への態度は、「ユニット派論争」のころからずいぶん変わってきているし、南さんとか太田さんを挙げるまでもなく、現代の都市に対するコミットメントのしかたはそれぞれ特徴的で、一括りにできない。
まあでも、大雑把な「傾向」を書き出してみないと「パースペクティブ」にならないしな。

中沢新一「アースダイバー」講談社、2005

まだ読んでないけど買ったので持ち歩いている。電車内では中国語漬けなので、なかなか読書が進まないのだ。しかし。目次や図版がすでにそそるな。この本。

ところで今日、タバコを買いに出た職場近くの路上で、スクーターに乗った若い男の子に道を尋ねられたんだけど、その訊き方が、いきなり背後から「すいません!ちょっと質問があるんですけど」。

・・・おまえは「生徒」かよ。

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