2005年5月 1日

A River Runs Through It

金曜日。
祖母の98歳の誕生日を祝うため、子、孫、曾孫が調布に集合。幼児まで数えると45人になり(これでも出席率70%くらいなのだが)、祖母と僕の両親が同居している家に収まらなくなったため、地区の集会施設を借りた。僕の親戚、特に父方の親戚のほとんどは、熱心で真面目なクリスチャンだった祖父母(祖父は7年前に亡くなった)の信仰を受け継いでいるため、こうした集まりは、まるでキリスト教会の集会みたいな趣になる。今回も、誕生会は祈祷と聖書の朗読に始まり、暮れてゆく野川沿いの地区センターに賛美歌が響き渡った。

土曜日。
午前中、赤坂で、寺田真理子さんらと打合せ。ある企画のためのプロポーザル参加の打診を頂いた。キュレーターという「目利き」に買って頂いているというのは嬉しいが、企画の内容があまり僕向きではないような気もした。のだが、例のごとく、とりあえずお引き受けすることに。そろそろ許容量を超えつつあるような予感(かなり強い予感)。作業の量と時間もさることながら、考えることが多すぎるかも。さし当たって造園学会を突破せねば。

昼過ぎ、急ぎ調布へ帰って、長女の10ヶ月健診に向かう妻と駅前で待ち合わせ、長男を受け取る。せっかくなので、長男を自転車に乗せ、以前から気になっていた、「入間川の始まり」を見に行くことにした。深大寺東町に「微谷間地形」の住宅地を見つけ、上流へ向かった。東八道路のあたりでそれらしい窪地の名残りがあったものの、流れは暗渠化されていて、周囲は完全に宅地化された、湧き水も何もない「源流」だった。

日曜日。
午前中、庭の「待合いコーナー」に置いていたメギのオーレアと斑入りヤマブキを地植えしたりし、昼過ぎ、土曜日の勢いを駆って、ママチャリのタイヤに空気を入れ、GPSをリセットして息子を背負って、仙川の源流を目指して北へ。

調布の台地上には、地形図で判別できるくらいの谷を穿っている「川」が二つあって、それが入間川と仙川である。どちらも、「川の始まり」を示す窪地は見て取れるものの、少なくとも地図上では、井の頭池や善福寺池のような、「あからさまな源流」が見えない。どんなふうに川がスタートしているのか、見てみたかったのだ。

仙川の上流は、一部を除いてはあまり暗渠化こそされていなかったが、予想通り、住宅地の中を通る「でっかいU字溝」であった。ただ、ラ系のメディアで度々紹介されていた、公団桜堤団地の親水公園は、何だかんだ言って結構良くできていた。息子を「ビオトープ」の周りで遊ばせながら、造園学会向けのネタ(多少強引な解釈だが、まあツカミとしては使えそうな)を思いついた。

2時間半のサイクリングで、小金井市貫井北町、新小金井街道の脇に「仙川の始まり」があるのを見つけた。道路の下から出てくるコルゲート管だった。。。

帰路は、GPSMap60CSに「ナビ」をさせてみた。わりと使える、当を得たコースを選ぶことがわかった。ただ、子供が眠ったため、重くなって難儀した。眠ると急に重くなるのはなぜだ。息子よ。

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