平城京の青焼き
「スカイビュースケープ」が奈良盆地もカバーしていることを見つけたので、清水さんのレジュメをもとに、「平城京の遺存地割」を探してみる。

空撮写真を使った「鳥瞰」。
すげー。本当だ。水田やミニ開発の形に「朱雀大路」が見える。
農地と市街地が混在しているので、最近の宅地や道路もグリッドに沿って建設され、「期せずして」条坊の模様を「補強」してしまっていることがよくわかる。

真上からの空撮写真。画面中央のあたりと、画面右下あたりでは、水田の地割りのプロポーションが異なっているのが見える。中央部は横長で、右下のほうは縦長だ。

同じ縮尺で地形を表示すると、水田の模様が「等高線」であることがわかる。「もと道路」の部分はおおむね整形に区切られ、グリッドの「中」はけっこう複雑な割り方がされていて、この対比が条坊パターンを浮かび上がらせている。道路の平坦さの効果だ。たしかに、道路はどうしたって微地形を改変して平坦にせざるをえないが、宅地内まで平坦に造成するのはものすごい大工事だし、必要もなかっただろうしな。
しかしこの、緩やかに傾斜した盆地はじつに水田向きな土地だ。
空撮画像:デジタルアーステクノロジー「スカイビュースケープ」
地図画像:国土地理院「数値地図25000地図画像」+「50mメッシュ標高データ」
■追記:
カギ差し込んで開けようとしてる人がいます。ぶわははは。


コメント
すみませんすみません。都市考古学上の重大な考察だったはずなのに、あわわわわ。
なんか眺めてたら吸込まれるように・・・罰として、近畿の写真を引っ張り出して全部に差し込めっていうのだけは勘弁してください。
Posted by 庭師@架空庭園 at 2005年4月12日 22:17
あれ見てたら、空撮に映ってるいろんなものが、ネジやボタンやレバーに見えてくるんですけど(笑)。
こういう見立てごっこ、けっこういいかも。
立体は何を使ってるんですか?
シェード?
Posted by 石川初 at 2005年4月13日 02:15
ここ数日で、眠っていた平城京が一気に目を覚ましてきた感じがします。道路と宅地の関係、すっかり解けてしまいました。ありがとうございます。でも、やることがなくなるー。
それにしても、グリッドの拘束力は、恐ろしいですね。「市区改正」が必要かも。
カギ穴といえば、建築家の宮本佳明さん発見の、「近代のカギ穴」が、平城宮の北西部にあるんですよ。この空撮写真からは外れてますが。
Posted by シゲ at 2005年4月13日 10:03
モデリングは使い慣れたAutoCAD2000i(笑)問題は、うちで使えないこと。レンダリングはBryce5です。
>こういう見立てごっこ、けっこういいかも。
そうですね、空撮でいろんなものを見立てて、3Dで仕立てた後、現地へ行って地上から写真をとって再度見上げを合成すると。
やっぱりフィールドワークは必要ですよね。<意味不明。
Posted by 庭師@架空庭園 at 2005年4月13日 10:28
おー、清水さんどうもです。
僕は次回、帰省した折に(←実は京都府宇治市出身)、JR奈良線に乗って田んぼを見に行きそうな強い予感がします。
宅地化していってる水田が見たいです(近代の鍵穴も見ないと)。
ルッカの、一度は「廃墟」になった劇場が「宅地化」したり、奈良の条坊が水田化してからゆっくり「再都市化」したり、ていう、「非・都市」フェーズを通過してるところがなんか興味深いです。
奈良の詳細標高データ出してください国土地理院さま。
Posted by 石川初 at 2005年4月13日 12:10
>使い慣れたAutoCAD2000i(笑)
会社の資材っすか・・・
>やっぱりフィールドワークは必要ですよね。
そうです。それが結論だ。
スモーク炊いて、空中に立体投影しましょう。
空から鍵が降りてきてゆっくり回る。
Posted by 石川初 at 2005年4月13日 12:13
>会社の資材っすか・・・
それは秘密です。いや、3DCADを使ったプレゼンテーション技法を使いこなせなければ、施主や設計と戦えませんがな。やっぱり、立体を見せると納得度合いが全然違いますからね。練習練習。若い者には負けないぞ。しかし、誰もついてこないのはなぜだ?
Posted by 庭師@架空庭園 at 2005年4月13日 15:35
施主が「舞い降りてくる金色の鍵」に魅了されちゃうのはそれはそれでコワイことになりそうな。。。
Posted by 石川初 at 2005年4月13日 21:46
実家が奈良なんですが、すげえ興味深かったです。
このあたり水田が続くのどかな場所なんですけど。
Posted by Drop at 2005年4月16日 04:47
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