2005年3月14日

Fountain for the Rose of roses

ISBN:3764324252
Jane Amido, Aaron Betsky(著)
Moving Horizons: The Landscape Architecture Of Kathryn Gustafson And Partners
Birkhauser,2005/02

会社の書架の新着。いつも建築系洋書の新刊を売りにくる本屋さんが持ってきたのを見て、即座に、事務所の書籍購入担当に掛け合って買ってもらった。

良いなあ。どれもこれも見とれてしまう。Kathryn Gustafsonのプロジェクトは、すごく繊細で鋭い詳細が効いている一方で、対象地を「図」で埋め切っていないようなところがあって、その「強弱」がなんとも好きだ。もっとも、いろんなプロジェクトの全体図を見ると、土地の造形はけっこう敷地全体に及んでいたりする。メリハリのつけかたが上手なんだろう。

掲載されているものの中では、「ダイアナ妃メモリアル」が特にかっこいい。敷地へのハマりかたといい、趣旨と形の一致のしかたといい、じつによく出来てる。この、うねる石の上を流れる水の「スピード感」は、いままでこうしたラ系の「作品」にはなかった要素じゃ?いだろうか。写真がまた、素晴らしい。

この、デザインコンペで勝ち取り、コンピューターによるスタディや「実寸模型」で練り上げた無垢石の「水のながれる記念碑」はしかし、設計者の予想を上回る「水遊び利用者」が殺到し、完成直後からけが人が続出し(たしかに、いかにも転んで怪我しそうだ)、落ち葉が詰まって水が溢れて芝生がドロドロになったりポンプが故障したりし、「改修」のためにフェンスが立てられ、水路に「滑り止め」の模様が付けられたり、監視人が立ったり、危険箇所に柵が立てられたりしちゃってるのはわりと有名である。

いや、わかってるんだけどさ。でも、それはそれとして、と言いたくなるような、作品集の写真なのだった。

ご本人の近影を見つけたので:Kathryn Gustafsonさん@The Seattle Times(背景にダイアナメモリアルの計画案が写っている)

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