2004年11月 9日

「政治的に正しい風景」に怖じ気づくことについて。

http://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/michikeikan/shinsa.html

公園が1位になっちゃうのか。。。

首都高を護岸の一部にするとか、首都高のシステムを見直して路面電車を導入するとか、首都高を「建築化」して日本橋の街のインデックスにする、というような案が「次点」になっている。

最優秀賞はたしかに、一目で(少なくともプロ意識や知的特権者意識が余計な邪魔をしなければ)「こうなったらいいなあ」と思わせる、きわめて「まっとう」な風景像を描いている、と思う。いやもちろん、いろんな留保がくっついてくるのはわかっている。でも、これをまともに「よい」と「言えない」不健全さについて、ちょっとまじめに考えないといけないと思うな。

とはいうものの。趣旨説明文の、この、目眩がするような常套句のコラージュはいったいなんだ?「癒しの軸」はないだろう。軸が癒すのかよ。こういう、素朴でストレートなイメージが、えてしてチープな決まり文句とセットで出てきてしまうのが困る。僕がこういうのを咄嗟に素直に喜べず、警戒しちゃうゆえんなのである。

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