The Water City
東京かなる:水メモ
■ミズブクロとしてのわたし:
身体の水分率は、体重との比率にして、男性55%、女性50%くらいだという。平均体重を50kgとすると、一人あたりの「水分」は25リットル余りになる。(「東京大学公開講座 『水』」(1979)から孫引き)
これに、「日本人の場合、平均して2リットルから2.8リットル」の水が補給される。内訳は、飲料水60%、食物水分30%、燃焼水(体内で食べ物が分解されて生成する水)10%、である。同じ量が排出されるわけで、その内訳は、尿60%、不感蒸泄(汗や呼吸で身体から蒸発する水)35%、糞便5%、だそうである。
平成12年の国勢調査によれば、東京圏の人口は3,341万人。これだけの人数がそれぞれ、25リットルを「保水」している。単純に計算すると、合計約83.5万トンになる。小さいダムくらいの容量である。このダムに毎日、合計9万トンあまりの水が排出入しているわけである。
■モンスーン・アジアの果て「ジャポネシア」列島:
地球の気候は、ほぼ、緯度に沿ってストライプ状に分かれる「気候帯」をなしている。日本は、緯度的には「亜熱帯高圧帯」という、砂漠の多い乾燥した気候帯にあるのに、例外的に雨が多い。日本の降水量の3分の1は梅雨によってもたらされる。梅雨は、日本だけでなく、朝鮮半島、中国中部・南部で見られる「季節雨」である。
梅雨前線の形成には、チベット・ヒマラヤ山塊が大きな役割を果たしている。詳しいことはよくわからないのだが、夏期に北上するジェット気流がこの高原を越えることができずに二手に分かれ、東アジアで合流するところに小笠原高気圧とオホーツク海高気圧ができて、梅雨前線を停滞させるらしい。チベット・ヒマラヤ山塊の高さや、夏期に急激に上昇する温度などが、東南アジアから日本までの、多雨な「モンスーン・アジア」気候に密接に関わっている。らしい。この山塊があまりに高いため、地球規模の「ビル風」みたいなことになって、これがモンスーン・アジアを成立させている、というわけだ(←ぜんぜん違うかもしれない)。
モンスーン気候の形成や、その変動のメカニズムの解明というのは、「大気・海洋結合気候モデルによるシミュレーション」とかいって、気象学の分野でも現在進行形のホットな題材である、みたいである。「気象」は面白そうだ。ウチにある百科事典の「モンスーン」という項を読んだだけで、知らない用語や概念の羅列に目眩がしてくるが、ちょっと勉強してみたい。
ところで、年間1,800ミリという、世界平均の2倍近くの雨が降る日本はしかし、雨の量を人口で割ってみると、一人あたりの降水量が5,000m3あまりになり、世界平均をずっと下回る。サウジアラビアの3分の1くらいである。雨は多いが、人にとっての水は必ずしも豊富ではない、というのがジャポネシアの特徴である。


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