あぱかばー?(お元気ですか)←インドネシア語
5月10日(月)から15日(土)
ジャカルタ出張。
なぜかジャカルタには縁があって、ここ十数年、何度も訪れている。
いつも仕事で行く出張旅行なので、まともな観光をしたことがない。でも、ジャカルタはあんまり「観光」に行くところとしては知られていない。書店で見かけるインドネシアの観光ガイドに載っているのは、ほとんどバリ島だ。でも僕はバリ島に行ったことがない。
ジャカルタは相変わらず、都市全体が全面的に工事中という感じの、埃っぽくて排気ガスまみれの、やたらと人が多い、蒸し暑く風にガラムの匂いのする、しかし沿道にデロニクス・レギアが空を覆い、ラゲルストロエミア・スペシオサやカエサルピニア・プルケリマやカッシア・バイフロラが咲いていてなんだか浮き浮きしてしまう、街であった。
日本との時差は2時間遅れ。朝は6時前に目が覚めてしまう。オフィスは滞在先のアパートから歩いて5分。毎朝、ブーゲンビレアやヘリ?ニアの咲き乱れるアパートの庭のプールサイドを抜けて職場へ通った。帰国してからの1週間、電車の通勤が苦痛だった。ほんと。
5月20日(木)
農大で講義。
仲間のヒラガさん、コイケさんに来てもらい、「視点と役回り」というテーマで、それぞれ最近「関わったプロジェクト」(造園・ランドスケープの仕事では、関係するものごとの多さや施設のありようから言って、『作品』と呼ぶのをためらうような物件が多い)について紹介していただいた。
事前に、それぞれのスライド上映用データを持ち寄りがてら、講義のストーリーについて軽く打合せをしていた。お二人とも打合せどおり、大規模な再開発物件のなかでランドスケープ担当がどういうフェーズで仕事に関わりはじめ、何を発見し、それをどう関係者に説得して、最終的に何を実現したかという、まさにこれからランドスケープを勉強しようという造園学科1年生に聞かせるべき、清く正しいまともな話しをしてくれた。ので、お気楽な蛇足係の僕は実にラクをさせてもらった。ヒラガさんコイケさんありがとう。
僕は、講義の最後に15分くらい、簡単な「まとめ」と「おまけ」をしゃべった。農大生にはわかりやすいんじゃないかと思って、以下のような話しをした。
・僕らの仕事が自然と人為とのせめぎ合う部分をフィールドにしている以上、扱う物事は「物体」でなく「事態」なのである。
・たとえば樹木を一本植えるという行為も、樹木が生育し存続する環境という「環境系」が前提になっている。その環境系は、さらに大きなスケールで把握されるような環境系に支えられ、その系はさらに大きな系に・・というように、地球環境的な「系」がその「前提」になっている。そもそも、樹木1本も「生態系」である。
・さらに、ある程度の大きさの樹木というのは、それがその大きさに育った「時間」が前提になっていて、そういう「時間の厚み」は、その樹木が生育している場所の「過去」を保証し、そのことによって同時に「未来」をも保証する、という側面をもっている。
・こうした、対象となる場所の「ありかた」を、空間的・時間的に支えるところの「前提となるより大きなスケールの系」(自然、と呼んでもいいだろう)を前提とすること、それを信頼しそこに掛け金を置くという態度、が、ランドスケープの特徴であると、まあ言える。
・しかし、こうした「前提となるもの」はしばしばその文脈が見えにくい。したがって、見えているもの(たとえば街の風景)について、より大きなスケールの文脈(たとえば地形)を見出す目を養うこと、そうした心情を研ぐような鍛錬を積む、というのは重要だ。
・そういう頭の体操のために、使える補助ツールとしてGPSがある。これは地形を実感するツールとして優れているばかりか、その気になれば巨大なアヒルを描くこともでき(以下略)
5月23日(日)
週の後半あたりから子供が高熱を出し、週末にもつれ込み、妻の調子もいまひとつで、結局、東京ピクニッククラブの「第2回アニュアルピクニック」に行き損ねた。子供の熱は「突発性発疹」というやつだったことが事後に判明。
5月24日(月)
造園学会のシンポジウムに「コメンテーター」として出席するため、朝から浜松へ。
終了後、昼食をとって、すぐ帰りの新幹線に乗って、ある現場での施主との会議のために東京へ帰る。浜松を出て、静岡でひかり号に乗り換えて10分稼ぐ。それでも時間が迫ってきたので、事務所で作業中のサカイさんに電話し、品川駅の乗り換え口まで配布用の図面を持ってきてもらい、受け取?て会議に直行することにする。おお。まるでroundabout日記の実施図納品の日のような、この緊迫感。
品川駅に着く頃、サカイさんからの電話で携帯が鳴る。「乗り換え口が4つあるんですけど!」・・・・なに?


コメントする
(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)