パークハウス、ピクニック
土曜日は建築家の佐藤敏宏さんと待ち合わせて、南泰裕さんの世田谷の豪徳寺にある事務所へお邪魔した。妹さんまで出てこられて、お手製の昼ご飯をご馳走になってしまった。ありがとうございました。おいしかったです。どうして俺は手ぶらで行ったのだ?次回はご招待せねば。
直前、「住居はいかに可能か」をあらためて読んだので、いろいろと聞いてみたい項目をわざわざノートに書いて持っていったのだが、お昼を頂いたり、佐藤さんの飄々としたノリに幻惑されている間に時間が過ぎてしまった。佐藤さんはしかし、ほんとに仙人みたいな人である。ああいう、達観したオヤジになるのが僕の(たぶんかなわぬ)夢です。
その後、南さんが設計された、地面と部屋が斜めに折り畳まって重なったみたいな「パークハウス」を見学させていただいた。建物自体も面白かったけれども、竣工して1年、施主がどんどん手を加えつつある「建築を『家』にしてゆくパワー」にちょっと感動した。けっこうラジカルな改造をしようとしていて、僕も思わず、人工地盤の緑化とか、「仕事モード」で話をしてしまった。
日曜日は太田浩司さん主催のピクニック・フィールドワークに参加した。太田さん・伊藤さんご夫妻のプレゼンによると、ピクニックはイギリス発祥のものである。
だとすると、そういう「作法をもった営みは、それを育んだ土地の風景を舞台として要求する」という、『芝生理論(小野、石川、2002)』に従って、「クラシックなピクニックのフィールドとしてはイギリス風景式が絵になる」はずであり、日本でもっとも普及しているイギリス風景式空間はゴルフコースであり、従ってゴルフコースの地割りがそのまま生きている砧公園や野川公園はきっと、息をのむほど「はまった」ピクニックになるだろう、という予想のもと、砧公園のファミリーパークへ出かけた。案の定、奥行きのある芝生と木立を背景に、クヌギの巨木の下にラグを広げた様子は、文字通り絵に描いたみたいな美しい「正しいピクニック風景」でした。


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